岩手県釜石市の報告

市役所に物資を搬送

物資輸送先は、シープラザ釜石(釜石市災害対策本部)。釜石市は、津波被害により市役所が倒壊したため、市内のホテルに市役所機能を移し、対策本部を置いている。

物資の輸送1

物資の輸送1

物資の輸送2

物資の輸送2

物資の荷卸を含め、活動の中心は自衛隊が担っている。
自衛隊の活動

自衛隊の活動

野田市長、山崎総務企画部長と面会

(1)職員体制について

  • 職員の多くが被災者であり、住居を流されたり、家族が行方不明だったりしている。
  • 災害対策の業務には50人程度の職員が携わっていると思われるが、誰がどこに張り付いているかは把握しきれていない。
  • とにかく人手が足りず、休む時間もない。また、自宅や市役所が流され、休む場所もない。

(2)支援物資について

充足度

  • 全国から物資が随分集まってきており、困っている状況ではない。
  • 自衛隊が入っているので水も足りている。
  • 主食の米も入ってきているが、毎日2トンは消費しているので、常に補充していかないと足りなくなる。食事が“おにぎり”ばかりで避難者も飽きてきている。とにかく一番欲しいのは燃料である。寒さ対策のストーブや瓦礫撤去のための重機に使用したい。水や毛布は倉庫でダブつき始めている。
物資の様子

物資の様子

避難所への物資の搬送

  • 自衛隊が全て行っている。道路が寸断されている避難所へも自衛隊が搬送してくれている。

(3)必要とする支援について

人員

  • 現時点では、避難所において避難者の心と体のケアが課題であり、保健師が足りていない。市役所の機能を復活させるために、これからは自治体職員の応援(派遣)が必要になる。
  • 市役所が壊滅し、書類も全て失われているので、戸籍や税、福祉など様々な分野での人的支援をお願いしたい。

避難者の受け入れ

  • 避難者は一時避難先として仮設住宅への入居を希望している。
  • この地を離れたとしても東北地方での話であり、関東地方まで避難することは考えていないようである。

釜石市内を巡回

市街地は、災害対策本部のある釜石駅前から山側はほとんど外的な被害を被っていないが、駅前より海側の繁華街には土砂が流れ込み、大きな建物は残っているものの、木造家屋や車、信号、電柱などが流されている。道路を埋め尽くしていた膨大な瓦礫は、自衛隊により道路脇に寄せられ、車が通行できる状態になっている。
釜石市内の様子1

釜石市内の様子1

釜石市内の様子2

釜石市内の様子2

避難所では、簡易な水道やトイレ、救護所などが開設され、自衛隊による物資輸送も行き届くようになってきている。
避難所の様子1

避難所の様子1

避難所の様子2

避難所の様子2

市街地から離れた両石地区、鵜住居地区の集落は、海抜の低いエリアにある建物のほとんどが流され、焼け野原のような状態となっており、自衛隊、消防による検索活動が続いていた。
釜石市内の様子3

釜石市内の様子3

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