学校・保育所の空間放射線量率の測定結果及び対応について
1 経緯
子どもたちが身近に接する場所を中心に空間放射線量率を測定してきましたが、今回小田原市立片浦小学校、久野小学校、江之浦保育園及び早川保育園について局所的な測定を行いました。その結果及び対応は次の通りです。
2 検査方法及び除染基準値
γ線用シンチレーションサーベイメータを使用し、地表5cmの高さで敷地内の放射線量率を測定し、比較的数値の高い場所については地表50cm、1mの高さを測定しました。なお、除染基準値については、小田原市の除染基準値で判断することとしました。
国の対応方針
- その場所で何時間も過ごす場所の値(代表的な線量)について、地表から1mの高さの空間放射線量率が0.23μSv/hを超えた場合、除染を行う。
- 短時間しかいない場所の場合(局所的な線量)については、地表から1mの高さの空間放射線量率が周辺より1μSv/h高い場合、除染を行う。
※国の対応方針の根拠:平成23年10月21日付の内閣府・文部科学省・環境省からの「福島県以外の地域における周辺より放射線量の高い箇所への対応方針」の通知
3 小田原市の除染の基準
場所 | 小田原市の基準 | |
基準の高さ | 除染基準値 | |
(μSv/h) | ||
子どもがその場に短時間しかいない場所(局所値)雨どいや側溝など | 50cm | 0.19 |
子どもが座り、ある程度の時間いる場所(代表値)園庭など | 5cm | 0.19 |
(0.19μSv/h×8時間(屋外)+0.19μSv/h×0.4×16時間(屋内))×365日=年間1ミリシーベルト
4 検査結果について
学校
検査日 | 学校名 | 場所 | 高さ | 除染前の検査値(μSv/h) | 除染後の検査値(μSv/h)5cm掘った地面 | 除染後の検査値(μSv/h)10cm掘った地面 |
10月26日 | 片浦小学校 | 変電設備(東側)雨どいの下 | 50cm | 0.27 | 0.16 | 0.14 |
体育館倉庫横(南側)雨どいの下 | 50cm | 0.22 | 0.17 | 0.12 | ||
校舎裏の土 | 50cm | 0.29 | 0.27 | ※0.30 | ||
体育倉庫(北側)雨どいの下 | 50cm | 0.13 | - | - | ||
校舎正面玄関(西側)雨どいの下 | 50cm | 0.13 | - | - | ||
久野小学校 | プール専用付属室(西側)雨どいの出口 | 50cm | 0.08 | - | - | |
屋内運動場入口(東側)雨どいの出口 | 50cm | 0.12 | - | - | ||
屋内運動場入口(西側)雨どいの出口 | 50cm | 0.13 | - | - |
※片浦小学校の校舎裏については、除染後も基準を上回っていることから、児童の立ち入らない場所ではありますが、ロープを張り、立ち入り禁止の措置としました。原因については、今後調査をし、必要な対策を講じてまいります。
保育所
検査日 | 保育所名 | 場所 | 高さ | 除染前の検査値(μSv/h) | 除染後の検査値(μSv/h) |
10月28日 | 江之浦保育園 | 石積付近(北側)(1) | 50cm | 0.2 | 0.11 |
園舎(東側)雨どいの下 | 50cm | 0.1 | - | ||
石積付近(北側)(2) | 50cm | 0.18 | - | ||
園舎(西側)雨どいの下 | 50cm | 0.14 | - | ||
早川保育園 | 園庭(南側)プール付近 | 5cm | 0.31 | 0.09 |
5 検査結果に対する対策について
結果は国の基準をすべて下回りましたが、子どもの安心・安全を考え、市の除染基準を超えた箇所について、片浦小学校においては10月27日、江之浦保育園及び早川保育園においては10月28日に放射線量率の高い箇所の表土等を除去し、ビニール袋に入れ、地中に埋める措置を講じました。
担当課
教育委員会学校安全課保健係 電話 0465-33-1691
子ども青少年部保育課保育係 電話 0465-33-1452
この情報に関するお問い合わせ先
教育部:保健給食課 保健係
電話番号:0465-33-1691