多彩な歴史文化資産を未来へ 史跡の整備を進めています
1.小田原城跡 御用米曲輪
どんな史跡なの?
戦国時代の切石敷遺構
小田原城天守閣の北側にあり、江戸時代の絵図によれば、幕府の米蔵が立ち並んでいました。平成22~27年に行った発掘調査では、その米蔵跡が発見された他、小田原北条氏の庭園跡を構成する切石敷遺構などが発見されています。
どんな整備をしていくの?
御用米曲輪北東土塁のクスノキの状況(平成29年度春季)
江戸時代の姿が分かるように整備を進め、戦国時代の庭園の姿も表現します。
また、「北東土塁の植栽管理の実施計画」に基づき、適切に植栽を管理します。今年度は、周辺地への遮蔽効果の確保と、樹木の健全な育成や景観に配慮しつつ、北東土塁上の米蔵跡への影響が大きいクスノキ13本を伐採します。また、土塁や土塁上の米蔵跡を整備します。
2.石垣山
平成28年度整備箇所
戦国時代の終焉を告げる「小田原合戦」で、豊臣秀吉の前線基地だった石垣山。昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」にも登場し注目されました。石垣山には、秀吉の造った石垣が今も残っています。当時の石垣が城の全体に見られるのは、佐賀県唐津市にある肥前名護屋城と石垣山だけです。
どんな整備をしていくの?
そのため、来訪者の安全確保と、石垣の保存に配慮して整備します。
3.住吉橋 架け替え中です
保存修理工事前の住吉橋
小田原城跡の二の丸主要部と馬屋曲輪を結ぶ住吉橋は、発掘調査の成果を基に平成2年に復元されました。しかし、木造で復元した橋は、時間の経過とともに老朽化が進んだため、現在、保存修理工事(架け替え工事)を行っています。完成は、来年3月の予定です。
今は何をしているの?
第1回保存修理工事見学会の様子
6月に古い橋の解体が終了。7月22日には、「第1回保存修理工事見学会」として、施工者である山一産業株式会社の協力のもと、解体した部材の公開・解説を、芹澤毅棟梁が行いました。現在は、使える部材の選別と、新たに必要となる部材の加工作業中です。
第2回保存修理工事見学会
保存修理工事に使う材料の加工体験イベント「マイスターになろう!」
日時 |
9月23日(祝)13時30分~15時30分 |
場所 |
小田原地区木材業協同組合(中町3-11-27) |
定員 |
50人(申込先着順) |
申込 |
9月11日(月)から文化財課に電話で |
加工中の木材
※見学だけの場合、申し込みは不要です。
※駐車場はありませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。