学習成果の報告会を開催しました【平成27年10月25日(日)】
戦後70年事業「中学生広島派遣事業」に参加し、多くのことを学び、感じた派遣生徒たち。各学校に戻り、その思いを仲間に報告しています。
このたび、10月25日(日)に開催の「平和の樹」植樹式に併せて、市民の皆さんに学習の成果を報告しました。
派遣生徒が報告した、学習のようすや、平和への思い、個人で作成した新聞などをご覧いただき、平和について、そして、平和のためにできることについて、考えてみてください。
学習のようす
派遣生徒のグループ課題として、事前学習~広島訪問~事後学習の各行程のようすをまとめました。
広島から学んだ「平和」~私たちにできること~
事後学習では、「あたなにとっての平和とは」「平和のためにできること」「学びを通して学んだこと、感じたこと」について考え、仲間とその思いを共有しました。
派遣生徒のテーマは、「広島から学んだ『平和』~私たちにできること~」
被爆地広島で、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを目の当たりにして、二度と同じことは繰り返してはいけないと実感しました。そうしないために、中学生として何ができるのか・・・
派遣生徒の思いが溢れています。
あなたにとっての平和とは(派遣生徒の言葉)
- 被爆者の方の言葉で「『平和』とは人によって考え方、捉え方が違う」とあった。今自分が思っている平和とは一つの意見であり、たくさんの考えを受けとめ、尊重し合い、伝え合うのが「平和」ではないかと思った。
- 一人一人が平和について自分なりの答えを出し、それを意識していくことだと思う。
- 当たり前の日常がどんなに幸せなことかということ。当たり前のように過ごしていることへの感謝を伝えたい。
- 私たちが身近に感じる平和とは、小さいかもしれないが、いじめや、犯罪のない世の中ではないかと思う。まずは、そこからが平和なのではないだろうか。命の大切さをみんなで感じていくことが、平和だと思う。なので、犯罪やいじめから生まれる犠牲があってはだめだと思った。一人一人が戦争について考えることが第一歩。
平和のためにできること(派遣生徒の行動)
- 少しの心構えの違いで大きく変わる。身近なことだとケンカ。「なぜ自分は今、怒っているのか」「相手はなぜ怒っているのか」「どうしたら解決できるか」「自分の意志は伝えたか」これらを整理することで格段に争いは減ると思う。
- 他人の意見を否定するだけでなく、認めて聞いてあげることを大事にすること。
- 自分のことだけではなく、人のためにできることを考え、思いやりを持つ。
- 戦後70年が経ち、戦争や核兵器の恐ろしさを忘れかけてしまっている今、一人でも多くの人が戦争によってもたらされる悲惨さを、しっかり理解すること。そして、それを次の世代に伝えていかれるように、「平和について考える機会」を学校や地域で定期的にもち、風化させないよう働きかけをすること。
学びを通して学んだこと、感じたこと(派遣生徒の思い)
- 被爆したアオギリの樹が広島市民の希望となっていたことを初めて知って、広島の今があるのは、芽として出た小さな木がたくさんの人の心を支えたのだなと思い、どんなに小さいものでも大きな支えになれるということを学んだ。
- 現在の平和な広島があるのは、先代の方々がどんな時も諦めず、広島の復興を強く願っていたからである。平和をつくることはとても大変だから、諦めないで続けることの大切さを学んだ。
- 本川小学校平和資料館のガイドさんの言葉「平和は行動しないと守れない」という言葉が印象に残った。
- 目を閉ざさずに、ありのままの過去を知ることが重要だと思った。
- 体験した方の講話、原爆の被害を受けた建造物、残酷さを物語る遺品など、ときには目を覆いたくなるような事実もあった。しかし、私たちは歴史から目を反らさずに、後世に受け継いでいかなければならないと思った。この悲劇を、この先ずっと忘れないように、たくさんの人に今回学んできたことを伝えていきたい。
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