帯状疱疹ワクチン任意予防接種費用の一部助成について
小田原市では、帯状疱疹の発症や重症化を予防するためにワクチン接種を希望される方の経済的な負担を軽減するため、接種費用の一部を助成します。
帯状疱疹の発症予防にはワクチン接種が有効な方法の一つと言われていますが、帯状疱疹ワクチンの予防接種は、現時点では国が予防接種法で定める定期接種とはなっておらず、自己の判断と費用負担による任意接種となっています。
全ての予防接種について同様ですが、予防接種には副反応の発生の可能性もあることから、事前に十分に医師と相談の上、接種をご検討ください。
接種費用の助成
助成対象
次のすべてに当てはまる方が助成対象となります。
- 接種日時点で小田原市に住民登録がある50歳以上の方
- 令和6年1月1日以降に帯状疱疹ワクチンを接種した方
- これまでに帯状疱疹ワクチン接種にかかる本市の費用助成を受けたことがない方
助成額 (いずれか一方のワクチンに対してのみ助成します)
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
---|---|---|
接種回数 | 1回 | 2回 (2か月間隔) |
助成額 | 4,000円 |
1回につき10,000円 |
助成回数 | 1回のみ | 上限2回まで |
助成方法 (令和6年3月から助成方法が変更しました)
1月と2月は、接種を受けた際に医療機関に全額をお支払いいただき、接種後、市に助成金の申請をし、指定口座に助成額が振り込まれる方法で助成をしていました。
3月からは、従来の方法のほかに、医療機関窓口での金額の差し引きにより助成を受けることができる方法を開始します。ただし、対応する医療機関は限られています。(「帯状疱疹ワクチン予防接種費用一部助成 窓口対応医療機関」をご覧ください。)
その他の医療機関で予防接種を受けられた方は、「市に助成金の申請をして接種費用の助成を受ける方法」により手続きをしてください。
■医療機関窓口で接種費用の助成を受ける方法
令和6年3月1日以降に受けた予防接種について、小田原医師会会員の市内医療機関に限り、医療機関窓口での金額差し引きによる費用助成を受けることができます。
※令和6年1月から2月に接種を受けた分につきましては、「市に助成金の申請をして接種費用の助成を受ける方法」により手続きをしてください。
帯状疱疹ワクチン予防接種費用一部助成 窓口対応医療機関 PDF形式 :111.8KB
PDFファイルをご覧になるには、Adobe® Reader®(新しいウインドウで開きます)が必要です。
- 取扱医療機関に予防接種の予約をしてください。
- 予防接種を受け、医療機関の窓口で、接種費用から助成額を引いた金額をお支払いください。
- これで費用助成は終了です。接種後に、手続きをしていただくことはありません。
■市に助成金の申請をして接種費用の助成を受ける方法
- 医療機関に予約をし、接種を受け、接種費用を全額、医療機関にお支払いください。
※市内だけではなく市外の医療機関で受けた場合でも対象になります。 - 小田原市帯状疱疹ワクチン任意接種費用助成金交付申請書を入手し、添付書類とあわせて健康づくり課(保健センター)に直接または郵送でご申請ください。
※ 「市に助成金の申請をする際の手続きについて」をご確認ください。 - 後日、健康づくり課から接種費用の一部(助成額)を指定口座に後払い(償還払い)します。
市に助成金の申請をする際の手続きについて
申請の際には、次の5点の書類を用意して、健康づくり課(保健センター)に直接または郵送で申請してください。
※市役所本庁舎や各住民窓口では申請は受け付けておりませんのでご注意ください。
1.小田原市帯状疱疹ワクチン任意接種費用助成金交付申請書
※健康づくり課に電話して取り寄せるか、市ホームページからダウンロードしてください。
(ダウンロードして使用する場合は、できるだけ両面印刷でお願いします。)
様式第1号:小田原市帯状疱疹ワクチン任意接種費用助成金交付申請書(両面印刷) PDF形式 :333.3KB
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2.申請者の身分証明書の写し(マイナンバーカードまたは運転免許証の写しなど)
※マイナンバーカードの写しをお送りいただく際には、個人番号は必要ありませんので、氏名、住所、生年月日が記載されている面のみコピーしてお送りください。また、運転免許証の場合、住所の変更などで裏面に記入がある場合には、裏面も写しをお送りください。
※申請者と接種を受けられた方が異なる場合、身分証明書の写しをお送りいただくのは申請者の方の分だけで結構です。
3.予診票の写しなど、接種したこと(内容)が確認できるもの
※接種時に、医療機関に、帯状疱疹ワクチン接種費用の助成申請のために必要だということをお伝えいただき、可能であれば予診票の写しなど、接種したこと(内容)が確認できるものをいただくようにしてください。
4.医療機関の領収書(原本)
※帯状疱疹ワクチンの接種費用の確認の際に必要になります。接種費用が確認できる部分を添付してください。 原本は後日お返しします。
5.助成金の振込先の通帳の写し
※申請書にご記入いただいたお振込み口座の確認のために必要です。
- ※申請期限は特に設けておりませんが、接種後、お早めにご申請ください。不活化ワクチンの場合は、1回ごとでも2回分まとめてでもご申請いただけます。
【申請書の提出先】
〒256-0816 小田原市酒匂2-32-16 小田原市保健センター内
小田原市健康づくり課保健医療係
電話番号:0465-47-0828
※市役所本庁舎や各住民窓口では申請は受け付けておりませんのでご注意ください。
申請結果について
接種医療機関について
帯状疱疹ワクチン予防接種は、任意の予防接種ですので、取扱医療機関につきましては各自でご確認ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスが原因で起こる皮膚の病気です。発症時には、ピリピリ・チクチクといった症状や焼けるような神経痛のような強い痛みを生じ、その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が現れ、3~4週間程度続いた後、痛みや発疹が徐々に引き軽快に向かいます。
ところが、帯状疱疹には発症時の痛みのほかに「帯状疱疹後神経痛」というものがあり、発疹症状が無くなった後も、長期にわたり痛みが残ることがあります。その痛みには個人差はありますが、数か月から数年も続く方がおり、睡眠や日常生活に影響を及ぼすこともあります。
発症の要因
過去に水ぼうそうにかかったことがある方を中心に、日本人の成人の90%以上が帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏していると言われています。過労やストレス、加齢などにより免疫力が低下すると、体内に潜伏していたウイルスが再活性化して帯状疱疹を発症します。
50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
帯状疱疹ワクチンについて
現在、帯状疱疹ワクチンについて、国内での製造販売が承認されているものは、生ワクチン(ビケン)と不活化ワクチン(シングリックス)それぞれ1種類ずつです。持続性や発症予防効果などに違いがあるので、必ず医師にご相談ください。
【予防接種の種類】
※神奈川県ホームページから抜粋
種類 | 生ワクチン (乾燥弱毒生水痘ワクチン) |
不活化ワクチン (乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) |
---|---|---|
接種回数 | 1回 | 2回 (2か月間隔) |
持続性 | 5年程度 | 少なくとも10年間 (現在、継続して検証中) |
発症予防効果 | (1)50~59歳:約90% (2)60歳以上:約50% |
(1)50歳以上:約97% (2)70歳以上:約90% |
接種費用 (1回あたり) |
8,000円程度 | 20,000円~30,000円程度 |
予防接種の副反応について
予防接種においては、接種後一定の期間内に身体的反応(副反応)が生じることがあります。予防接種による副反応のほか、偶発的に発症した疾病による場合もあります。
副反応を起こさないためにも、接種前の体温測定や医師の予診をしっかりと受け、注意事項等の説明を聞き、ご自身で納得した上で接種を受けてください。
帯状疱疹の接種後に報告された副反応:ワクチン添付文書から
発赤(44%)、そう痒感:かゆみ(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)
■不活化ワクチン(シングリックス)
疼痛、発赤、腫脹、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、疲労、悪寒、発熱が10%以上で発症
- 第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度第1回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料(乾燥弱毒生水痘ワクチンの 副反応疑い報告状況について)(新しいウインドウで開きます)
- 第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度第1回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料(燥組換え帯状疱疹ワクチンの 副反応疑い報告状況について)(新しいウインドウで開きます)
- 厚生労働省:予防接種健康被害救済制度について(新しいウインドウで開きます)
- 健康被害救済制度相談窓口 (独立行政法人医薬品医療機器総合機構 )(新しいウインドウで開きます)
医療機関様へのご連絡
小田原市におきましては、令和6年1月以降に帯状疱疹ワクチン予防接種を受けられた方に対し、接種費用の一部助成を実施しています。
助成方法は、「市内の取扱医療機関窓口での金額の差引により助成を受ける方法」か、「接種を受けられた方が、接種時に医療機関の窓口で接種費用全額をお支払いいただき、接種後、市に助成の申請をし、市から申請者に対し助成金を振り込む方法(償還払い)」のいずれかです。
現時点では、市内・市外の医療機関を問わずにどこの医療機関で受けた場合でも助成申請を可能としていますので、窓口での金額差し引きによる対応をされない医療機関様(市内の小田原医師会の会員ではない医療機関や市外医療機関)におかれましては、接種の際に、お手数ですが接種費用がわかる領収書と、可能であれば予診票(問診票)の写しを接種を受けられた方にお渡しくださるようお願いします。
なお、帯状疱疹ワクチン予防接種は予防接種法上の定期接種には位置付けられていない任意接種です。小田原市として接種を勧奨しているものではありませんので、事前に副反応等についてご説明いただき、接種を希望される方が十分に納得された上で接種をしてください。
この情報に関するお問い合わせ先
福祉健康部:健康づくり課(保健センター) 保健医療係
電話番号:0465-47-0828