今日から5月。早いもので昨年5月24日の市長再就任から間もなく1年が経つことになります。手帳に記された記録をみると、昨年の今頃は市内のあちこちで街頭に立ち、スポット演説を繰り返していました。連休が明けましたら、これまでの取り組みを振り返りつつ、すでに動き出している今年度の諸事業の推進と、来年度から始まる第7次小田原市総合計画の第1期実行計画策定を加速させます。
明日は雨の予報ですが、3日からの3連休は晴天に恵まれそう。祭礼の高揚感を、多くの皆さんと一緒に堪能したいと思っています。
晴天に恵まれた29日は、三の丸ホールで開かれていた2つの催事に参加。
まずは、「ここからHAKKO in小田原」。二宮を拠点に発酵食の専門家として活動されている相原ひろ香さんが中心となり、「未病改善」「人のつながり」「地域活性」を軸に地域と未来をより良いものに変えていこうとする取り組みの第1弾です。HAKKOには、健康を支える「発酵」に加え、一人ひとりが輝く「発光」、様々な活動から幸せが生まれ広がる「発幸」が含意されています。
ホール前のにぎわい広場では、趣旨に賛同する生産者や事業者、市民団体などがマルシェを展開。小ホールでは記録映画「取り残された人々」の上映と、監督らによるトークセッションが行われました。映画のサブタイトルは「日本におけるシングルマザーの苦境」。外国人監督の視点から、「経済大国」の中に拡大している「貧困」の深刻な状況を、この国の歴史的背景や文化慣習などにも触れつつ、数多くの当事者インタビューと専門家による分析で掘り下げた秀作。国としての制度的な対応が不可欠な領域ですが、地方自治体としてもできる限りの取り組みが必要と痛感しました。
隣の大ホールでは、小田原ジュニア弦楽合奏団の第39回定期演奏会が開かれており、途中から鑑賞させて頂きました。昭和61年に創立、故・白井英治団長のご指導で育てられ、現在は舟山千秋団長率いる、若き音楽家たちの成長の場でもあります。この日の前半では、初心者向けレッスンである「小田原ジュニア」などの練習成果が披露され、後半では「サウンドオブミュージック」に続き、E.ブロッホのコンチェルトなど難しい曲も。豊かな文化が息づく小田原の未来に向け、こうした育成の場はとても大切です。来年は創立40周年の記念演奏会が予定されており、賛助会会長を仰せつかっている私からご支援のお願いもさせて頂きました。