市長の日記

市長の日記

2025年05月02日(金)

かながわ福祉大学校 ほか

 今日は、予報通り朝から雨。日中は結構な雨量となりそうですが、夕刻には上がる見込み。大気中の塵が洗い流され、明日は気持ちの良い晴天となることを祈ります。  

 4月30日、午前中に2件のお客様。
 まずは、曹洞宗神奈川第一宗務所婦人会の小早川会長と小川さん。福島県相馬・双葉地方の震災孤児等に対する支援金にご寄付を頂きました。同会では、東日本大震災以後、相馬地方の皆さんを支援するべく、小田原に相馬地方の事業者をお招きし物産展を開催、その収益金を被災地の復興に役立ててほしいと活動を続けてこられました。近年は、相馬地方から来て頂くのは大変なことから、小田原の物産や手作り品などでマーケットを開き、その収益金を被災地にお届けする形に。今年はその一環として、震災で遺児・孤児になった子どもたちを支援する基金にご寄付を頂いたものです。この基金は、全国報徳研究市町村協議会の活動として、小田原市が事務局となり運営しているもので、これまでに1,100万円以上の支援金が寄せられています。歳月が流れ、ご寄付は先細りとなっていますが、発災後14年を経てもなお、こうして支援が続けられているのは誠に尊いことです。
 続いて、日本ベストミート株式会社の金宮社長、大森取締役がご来室。小田原市のふるさと納税返礼品の中では、しゃぶしゃぶセットやロースハム、ウインナーなど、和豚を原料とする同社の商品が大きく貢献して頂いているのですが、この日は現在の事業展開の様子や、今後の拡大見通しなどについて、改めて話を聞かせて頂きました。小田原で戦後に創業、鴨宮の本社を核として県内に複数の加工施設をもち、営業所は全国に展開されています。数年前まで鴨宮北口商店街にあった直営の小売店では、特製コロッケなどが長年地元の皆さんに愛されてきました。各商品は現在、市内のスーパーやラスカなどで販売されており、今後は地元での小売りにも力を入れたいとのこと。楽しみです。
 午後からは、横浜・関内へ。この7月に開学する「かながわ福祉大学校」の開校記念シンポジウムが開かれ、私もパネルディスカッションのメンバーとして参加させて頂きました。この大学校は、経済大国と言われながら貧困や格差が進み、地域福祉の充実が喫緊の課題となっている今日において、担い手の育成や官民での実践等を進めるべく、新たな学びと交流の場として創設されます。この日は、校長に就任される小田原在住の慶応大学教授・井手英策さんによる基調講演に加え、「あおいけあ」などの実践で有名な加藤忠相さん、NPO法人「こまちぷらす」を運営する森祐美子さん、各地のまちづくりに精通する関東学院大学教授の牧瀬稔さん、そして私の4名で、「ともに築く 福祉・共生社会の未来」について語り合いました。私からは、小田原で長年取り組んできたケアタウン推進事業や地域コミュニティの実践など、「ケア」と「コミュニティ」が融合する「地域共生社会」について、これまでの報告とこれから目指す姿などを語らせて頂きました。
​​​​​​​ 社会が変わり、家族のカタチが変わり、コミュニケーションが変わり、ともすればバラバラとなって、生きづらさを抱える人たちが増え続けている中、意欲的に立ち上げられた「かながわ福祉大学校」には、各方面から大きな期待が寄せられています。小田原市としても、公共が果たすべき役割、職員が担いうるミッションなどについて、現場での実践を通じて突き詰めながら、望ましい地域社会の姿に向け併走していきたいと思います。

2025/05/02 14:25 | 未分類

 

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