9日、湘南生活クラブ小田原センターの皆さんがご来庁。3月に市役所前庭で初開催された「おだわらつながるマルシェ」の第2回目開催についてご案内を頂きました。持続可能な地域社会を視野に、自然と調和した暮らしや、SDGsの目標に叶うような活動を大切にされている皆さんが集い、出会い、交流するマルシェとして、前回はとても盛況。ぜひ続けてほしいと私も願っていました。あまり間を置かずに2回目の開催となったのは、嬉しいことです。5月25日、今度は旧市民会館跡地を全面使ってのマルシェ。とても楽しみです!

午後は、横浜へ。神奈川県市長会の定例市長会議、続けて神奈川県主催の市長会議が行われました。黒岩知事をはじめ県幹部の皆さんと差し向かいの意見交換会では、各市長から様々な意見や提案が出されました。私からは、療育的対応が必要な園児が増えている保育園や幼稚園での専門的対応について、県の何らかの支援をお願いしたいこと、路線バスの減便や廃止が見込まれる地域において市が導入しようとする生活交通システムに対する、県としてのバックアップについて意見を述べ、引き続きの協力の要請を行いました。
10日は、小田原が進めようとしている「エディブル・スクールヤード」をテーマとした催事が行われました。小田原シネマ館にて「食べることは生きること~アリス・ウォータースのおいしい革命~」の映画上映と、一般社団法人エディブル・スクールヤード・ジャパン(以下、ESYJ)代表の堀口博子さんと私との対談、更には小田原周辺の生産者が育てた農産物を使ったランチを取りながらの懇談会です。主催は小田原シネマ館。
この映画は、「農と食」の恵みによって、子どもたちが健やかに育ち、学校と地域が繋がって、人々の健康と環境、そしてコミュニティを大切にしていく、アリス女史が始めた素晴らしい取り組みを、彼女の活動に共鳴する人たちとの交流を通じて描き出した作品。「いのち」の源となる生産者を何より大切に考え、それを地域の人たちが買い支えるCSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー)の取り組み、更には地域の未来を担う子どもたちが毎日食べる給食の食材に使うことで、生産者の収入を支えるSSA(スクール・サポーテッド・アグリカルチャー)への展開。自らが立ち上げたレストランでそれを実践すると共に、理解のあった中学校で大きな食育菜園(エディブル・スクールヤード)をつくり、30年以上の歳月をかけて見事な農園と学びのサイクルを作り上げてきました。
この活動に深く共感し日本各地での実践を進めているのが、ESYJ。堀口さんは小田原のご出身であり、ESYの活動に出会うきっかけとなったのは、小田原の子どもと生活文化協会の「Yes!ガーデン」の活動に参加したのがきっかけとのことで、ESYJの誕生は小田原と深いご縁が。現在、多摩市の愛和小学校をはじめ、関東近郊でもいくつかの学校で取り組みが進んでいるほか、全国各地に同様の取り組みが広がっています。小田原でも、来年度以降のモデル事業の展開を構想中。
対談後のランチ会では、地元のオーガニック農家の増田さん、「水産女子」として活躍する土屋さん、ジビエを手がける長谷川さんからの食材を使った美味しいランチプレートを堪能。多彩な参加者がそれぞれの思いを語り合い、今後に繋がるとても素敵なひとときとなりました。映画「食べることは生きること」は、15日まで小田原シネマ館にて上映中。ぜひ多くの皆さんに見て頂きたい作品です。