参議院選挙が終わりました。「保守vs革新」「自公vs野党」といった構図は消え失せ、与野党問わず従来型政党が軒並み凋落、ネットを駆使した新興勢力が台頭した形となりました。時代と社会の閉塞感が強まる中、この難局を乗り越え持続可能な社会へと至る、骨太の道筋や覚悟が提示されたとは言い難い選挙戦でした。多党化が進み混沌となることが必至の国政では、大局観に立った舵取りが不能になる可能性が高いでしょう。国民生活の現場である地方都市が、しっかりと役割を果たさねばならないと感じています。
18日、「夢みる校長先生」「夢みる小学校」などのシリーズで活躍されている映画監督オオタヴィンさんとそのお仲間の皆さんがご来室。8月23日に予定されている「夢みる給食」の上映会の打ち合わせをさせて頂きました。この映画では、全国各地で急速に拡がっているオーガニック給食の取り組みが、様々な事例を通じて紹介されています。会場は小田原シネマ館、映画上映のあとで監督とのトークが行われ、私も参加する予定です。

午後、南足柄市役所へ。今年度第1回目の神奈川県西部広域行政協議会(略称:西部協)が開催されました。県西地域2市8町の首長が顔を合わせ、当地域圏の課題や共通のテーマなどについて共有、具体的な活動などについても話し合う場です。この日は昨年度の事業・会計報告の後、「観光」についての意見交換。それぞれの市町が単独で行うだけでなく、広域で連携することにより、この県西地域のより奥行きのある魅力を発信し、観光(交流人口)⇒関係人口⇒移住と繋げていこうとの思いを共有、様々な具体的活動の提案が行われました。
19日は夕刻より、市内各所で行われていた夏祭りの会場をお訪ねしました。白山神社境内での多古公民館夏祭り、小八幡第一公園で開かれた小八幡納涼祭、大道みどりの広場で行われた大道自治会夏祭り、谷津の高長寺境内で開かれた谷津夏祭り。こうした夏祭りや納涼祭には、各地区それぞれが工夫を凝らし、味わいがあります。いずれの会場もたいへんな賑わいで、特に小中学生といった子どもたちが多いことを、たいへん嬉しく感じました。
20日午前中は、根府川の寺山神社祭礼で披露された、県指定の無形民俗文化財である「鹿島踊」を拝見。真っ青な夏空の下、白い装束に身を包んだ地域の男性たちと、大勢の子どもたちが、独特の振り付けとリズムにて「出の鹿島」を舞いました。唄を吟じるのは、鹿島踊保存会の皆さんと地元のお母さんたち。悪疫退散と航海安全などを祈る、伊豆半島東部に古くから分布する踊りで、今はかなり数が減った中、ここ寺山神社ではしっかりと継承されています。星槎高校の皆さんも神輿の渡御などで加勢してくれていました。
21日は、7月1日から始まっている「社会を明るくする運動」の一環で、小田原地区保護司会の皆さんの主催による「ホゴちゃん地域の集い」が、三の丸ホールにて開かれました。罪を犯した人の立ち直りを地域社会で支えるべく、保護司会や更生保護女性会、BBS会など多くの人たちが参加してくれています。この日は、橘地区での更生保護活動紹介に加え、橘中学校での生徒たちの様子、作文コンテストの優秀作品の紹介、橘中学校吹奏楽部の演奏、同校相模人形クラブ及び相模人形芝居下中座による舞台と、盛りだくさんの内容で充実した集いとなりました。