7月22日
20時過ぎに羽田空港に到着。まだかなり時間があるので、同行職員らと軽く夕食。海外への出国は数年前のドイツ訪問以来、出国手続きが顔認証などでずいぶん簡便になった。23時過ぎに出発のシンガポール行きの便は満席で、エコノミーの席に何とか身を納める。
7月23日
機内では日付が変わってから夜食が出される。到着まで数時間、目を閉じるがなかなか寝付けず。日本とは時差1時間の4時40分ごろに、シンガポールの空港に無事到着。トランジットが5時間近くあるので、軽く朝食をとりながら午後からのモルディブ政府との昼食会などに備えて、英語や各種資料の予習。職員が用意してくれたポケットWi-Fiのおかげで、小田原とのやり取りもいつもと変わりなくスムーズ。
10時20分にマレ(モルディブの首都)行きへ搭乗。4時間をかけてモルディブ・ヴェラナ空港に到着。暑さは日本ほどではない。モルディブ政府の都市・地方自治・公共事業省幹部であるモハメッド・アリさんと同省職員らがレイをもって出迎えてくれ、そのまま昼食会場へ。在モルディブ日本国大使館の石神大使らとマレ中心市街地にて昼食、26日に予定されている独立60周年記念式典の段取りなどについて共有。中心市街地は世界有数の人口稠密地域で、バイクの数がおびただしい。周辺諸外国からも賓客を迎える記念式典に合わせるべく、ヴェラナ空港では新しいターミナルビルなどが人海戦術により急ピッチで整備されている。
マレでの昼食会
15時25分発フォームラク行きの小型飛行機に搭乗、空からモルディブ独特の環礁の島々を鳥瞰。「インド洋の花」と呼ばれていることが理解できる景観。
今回の訪問で気候変動の影響や住民の暮らしの様子など詳しく学ばせていただくのが、モルディブ諸島の中でも最も南部に位置するフォームラク市。赤道を越えフォームラクの空港に降り立つと、すぐそばに打ち寄せる波の高さが、目線とほぼ変わらないことに気づく。空港では市長をはじめ市役所の職員が大勢で列を作り、花束とココナッツジュースで歓迎して下さった。
人口稠密都市であるマレとは対照的に、この島は緑濃く穏やかで、歴史ある南の島、といった雰囲気。人口約9,000人が暮らす島内は実に静かで、信号はなく、車の速度も時速30キロに制限されており、いたって安全。陽が落ちてのち、島内のビーチにて歓迎の夕食会が開かれ、フォームラクの人々のやさしさともてなしに感銘。
24日は一日かけて、市長や職員らとの意見交換、情報共有、島内各所の視察、漁業関係の視察などを行う予定。