市長の日記

市長の日記

2025年07月29日(火)

帰国、黒岩知事へ要望書

 28日早朝、羽田空港に帰着。22日夜に日本を発ちましたので、6日ぶりの戻りとなります。小田原厚木道路を経て小田原に向かう道中、水田や畑、緑濃き里山、清流・酒匂川、まちの向こうに拡がる相模湾、箱根や丹沢の山々・・・私たちが暮らす郷土の多彩な表情と豊かさに、改めて気づかされます。
 5日間滞在したモルディブで拝見してきた、気候変動の影響、長い歴史を経て受け継がれている島の暮らし、変貌を遂げつつある都市部の様子などを思い起こしながら、小田原だけでなく日本全体、さらには世界が持続可能であるために、今回深めることのできた小田原とモルディブの絆をどのように活かしていくか、しっかりと総括し今後に繋げていきたいと感じています。
 一旦小田原に戻り、態勢を整えて午後から神奈川県庁へ。「中井やまゆり園元利用者の死亡事案に係る検証結果を踏まえた再発防止の取り組みについて」と題した要望書を、黒岩知事にお渡し致しました。
 この事案については、小田原市としても関係機関と連携し長年支援を行ってきたものの、具体的な改善に結びつけることができず、きわめて残念な結果を招いてしまったことを、たいへん重く受け止めています。今後二度と同じようなことが起きぬよう、市として取り組むべきことに加え、受け入れ先の整備や拡充、専門的人材の拡充、各自治体・関係機関との連携強化などについて、県の取り組み強化と更なる協力をお願いしたものです。
 重い障がいがある当事者とそのご家族を、いかに支えていくか。専門性をもつ人材の配置や受け入れ先の拡充といったことに加え、最終的には地域社会が「障がい」をいかに受け入れ、共に生きていけるか、ということが何より重要になると考えています。地域福祉においては、認知症など高齢化に伴う諸課題についてはかなり社会的認識が浸透していますが、重度の障がいについては、受け止める側の課題は多いと感じます。「ケアタウン構想」を進めている小田原市として、今回の事案を正面から受け止め、地域社会全体としての取り組みに繋げていきたいと考えています。

2025/07/29 12:22 | 未分類

 

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