30日、朝の公務の最中、おもむろに緊急速報メールが鳴動。地震の発生も感じられぬ中の津波警報に、直ちに情報収集、各所に対応を指示。隣の県政総合センターで開催されていた立憲民主党・かながわクラブ神奈川県議会議員団の予算要望ヒアリングはキャンセル、午後横浜で登壇予定だった圏央道・新東名等建設促進大会も中止となったことから、以後庁内で終日指揮を執りました。
海岸付近への注意喚起サイレン、沿岸部への防災無線、防潮扉の閉鎖、避難指示の発令、広域避難所の開設、帰宅困難者を想定した施設開放、公共施設への避難者の受け入れ、鉄道や道路などに関する情報の収集、それらの情報の市HPや防災ナビでの発信・・・。災害対策本部を開設し、それらの情報共有と各部署の連携、進捗確認などを行いました。

広域避難所も含め、全市で最大600人を超える人たちが避難。三の丸小、山王小、早川小など、沿岸部の広域避難所で特に多く、保健センターにも多くの皆さんが避難されました。また、東海道線が止まった早川駅での鉄道利用客の早川小への収容、小田原城や小田原駅周辺の観光客を受け入れたUMECOでの対応なども。
国内沿岸各地における津波到達の情報が、時間の経過と共に北から南へと推移し、想定される津波の高さをかなり下回る状況であったものの、津波警報はおそらく翌朝まで解除されないだろうと判断、庁内はその態勢で準備をしていましたが、18時半ころに警報が解除。すでに多くの避難者は帰宅しており、22時ころに東海道線が運行再開、事態はほぼ収束となりました。
今回は結果的に大事には至りませんでしたが、遠隔津波への対応の在り方についてリアルに確認する、とても重要な機会になったと感じています。各部署での対応状況について改めて集約し、しっかり総括して次に備えることが大切です。
あとは、台風9号。なんとか、時間的にも通過ルート的にも2日~3日の各種催事を避けてほしいところです・・・。