29日は、午前中に複数のご来訪がありました。
まず、2件のご寄付。小田原庭園業組合の皆さんから、34回目のご寄付を。また板橋・古稀庵を管理されているあいおいニッセイ同和損害保険株式会社様から27回目のご寄付を、いずれも本市の「ふるさとみどり基金」へと頂きました。歴史的風致と調和した豊かな緑の存在は小田原の大きな魅力のひとつですが、老木化への対応や繁茂する草木の管理が、現状の人員体制や事業費では十分に行き届かない面があります。市では「緑の基本計画」を定めており、この方針に沿って緑の質・量を健全に保っていくこととしており、今回のご寄付はその活動にしっかりと役立たせて頂きます。
続いて、2件のご要望。小田原市農業委員会からは、「令和8年度農地等の利用の最適化の推進に関する意見」、またJAかながわ西湘からは「令和8年度農林施策・予算要望書」が、それぞれ山室会長、天野代表理事組合長から提出されました。高齢化や後継者不在などによる農業者の減少、用水路や農道の老朽化や災害による不具合、気候変動による農作物の栽培環境の変化、有害鳥獣の被害など、様々な課題に直面する農業者の皆さんからの数多くの要望。市の事業費に限りがある中、毎年要望を受けながら対応し切れていないものが多数ありますが、農業者の皆さんと連携し、着実に解決を目指していきます。
お昼前には、中国西北部の最大都市・西安(かつての長安)より来日中の、西安外国語大学附属西安外国語学校の皆さんがご来庁。新名学園旭丘高校の水野理事長が以前より進める中国の学校との国際親善活動の一環として、過去にもご来庁頂いたことがあります。今回は、引率の先生2名、生徒さんが19名。旭丘高校からも水野理事長をはじめ先生方と生徒さんたち16名が同席、大勢の皆さんとの交流のひとときとなりました。日本語を学んでいるだけのことはあり、引率の先生の流ちょうな日本語でのご挨拶、代表の男子学生の日本語スピーチはさすがでした。民間でのこうした息の長い、次代を担う若者たちの交流はとても貴重。市としても、しっかりバックアップしていきたいと思います。
午後からはまず、全部局長・副部局長らを集めての幹部会議を開催。来年度予算に向け秋以降本格化する編成作業を前にした予算編成方針の確認、市の厳しい財政状況についての情報共有、総合計画第1期実行計画の行政案の共有などを実施。
続けて、小田原市議会の皆さんに対する総合計画第1期実行計画の行政案説明会を、本会議場にて開催。この日は行政案と今後の進め方などについての質疑のみとし、実行計画の内容に関するご意見は改めて議員各氏より頂くこととしています。
夕刻は、地区自治会連合会長・地区民生委員児童委員協議会長・地区社会福祉協議会長の皆さんが一堂に会する「三者合同交流会」に参加。交流会に先立っての研修会では、市防災対策課の津川専門監からの「富士山火災について」と題した防災講話、さらには過日実施された自治会総連合主催の愛知県碧南市研修視察の成果として「ファースト・ミッション・ボックス」の事例について関野連合会長から報告が行われました。
この3団体は、小田原における地域コミュニティを支える要とも言うべき皆さんであり、交流会では私から改めて感謝の気持ちに加え、地域がこれから直面していく難しい状況を共に乗り越えていきましょうとの思いをお伝えしました。