18日をもって、小田原市議会12月定例会が閉会となりました。上程した議案や補正予算は全て可決、生活保護世帯へのエアコン設置支援の予算も承認され、懸案のひとつに踏み込むことが出来ます。12日から5日間にわたって行われた23名の議員による一般質問は、内容も多岐にわたり、全体としてボリュームも多く、長丁場となりました。いつもながら、質問を頂くことで市政策の不十分な点や、新たに取り組むべきことなどへの気づきも多く、今後に活かしていくつもりです。
市議会の最中となった13日、おだわら市民学校の公開講座が開催されました。テーマは、「生物多様性を育む持続可能な環境保全と地域の創り方」。基調講演には「環境NPO虔十の会」代表などを務め環境保全活動などで活躍されている坂田昌子さん。近年、環境政策の分野だけではなく地域作りや企業活動においても重要なテーマとして位置づけられている「生物多様性」について、私たちの誰もが自分事として受け止めるべきことや、身近な生活の中でできることから、自然界の中で起きている危機的状況に至るまで、たいへんわかりやすくお話を頂き、私自身も多くの気づきを頂きました。
後半は、坂田さんに加え、おだわら環境志民ネットワーク副会長の近藤忠さん、あきさわ園代表の秋澤史隆さん、私とでパネルディスカッションを行い、小田原における生物多様性の課題への取り組みや、誰もが取り組める生物多様性へのコミットなどについて意見交換。会場には、おだわら市民学校の専門課程「自然を守り育てる」を受講している生徒さんたちをはじめ、この分野に関心を持つ多くの皆さんが参加。坂田さんのお人柄もあり、全体として一体感のある公開講座となりました。来年以降着手していく「環境再生プロジェクト」などに、今回の講座の成果を活かしていきたいと思います。
市議会閉会の翌日19日は、小田原アリーナにて「大相撲小田原場所」が開催。小田原への巡業は稀勢の里や鶴竜の2横綱がそろい踏みして以来、7年ぶりの開催となり、会場には約5,000人と多くの大相撲ファンが詰めかけメインアリーナを埋め尽くす、たいへんな盛況となりました。
この日は大の里が休場のため横綱は豊昇龍お一人でしたが、間近で見る横綱は流石の風格。午後から行われた幕内力士たちの取組には、人気力士の他、地元・旭丘高校出身の阿武剋、近隣出身の熱海富士や湘南乃海なども顔を揃え、会場からは大きな声援が送られていました。この日の開催を支えて頂いた小田原相撲連盟をはじめとする関係団体の皆さんに、心より感謝申し上げます。
今日は冬至、今年の公務も残り一週間を切りました。来年度に取り組む諸事業の打ち合わせを中心に、重要な会合、年末のご挨拶や歳末火災特別警戒、忘年会などが立て込む日々となります。