23日は未明からの雨。最近は気候変動の関係からか、雨降りは激しくなることが多いですが、昨日の雨は「春雨」のイメージに近い、やわらかで静かな降り方でした。市役所周辺もお城周辺も、木々の若葉が色鮮やかに萌えており、佳い季節になったなあと感じます。
今年度の重点事業に関するレクチャーが、23日・25日の二日間の日程で行われます。第7次総合計画はこの4月からスタートしており、先の市議会3月定例会で承認を頂いた基本構想が先行して動き出しています。今年度の実行計画は第6次総合計画の枠組みを踏襲する形で組まれているのですが、その中でも今後に繋がる重要なものは「重点事業」と位置づけ、年度はじめのこの時期に進め方を確認するべく、各担当部局と摺り合わるのがこのレクチャー。なお、私のマニフェストも反映した新たな実行計画は、広範な市民意見などを取り入れつつ今年度一年をかけて策定し、来年度からスタートの予定です。
この日のレクチャーは、病院管理局、市民部、福祉健康部、子ども若者部、文化部、総務部、都市部と続きました。各事業の現況やポイント、今後のスケジュールや課題などについて、細かな点も含めて情報を共有、必要に応じて具体に指示。各部局とも、しっかり準備し臨んでくれていることが確認でき、心強く感じました。

夕刻は、おだわら市民交流センターUMECOへ。小田原地区保護司会の総会および懇親会に参加しました。保護司は、犯罪や非行のない社会作りや、罪を犯した人の社会的な立ち直りのサポートに献身的に取り組む、非常勤の国家公務員(無給)で、刑事施設や少年院から社会復帰を果たそうとするときに、釈放後の住居や就職先などの調整、さらには「生き方のアドバイス」のような相談ごとも含めた寄り添いの活動に取り組んでおられます。小田原では、長い間少年院があったこと、加えて更生保護施設である「報徳更生寮」が立地していることもあり、歴史的にとても熱心な活動が続けられており、横浜保護観察所の指導のもと、保護司会に加え、更生保護女性会、BBS会などとも連携した、手厚い更生保護体制が継承されてきました。
昨年春、滋賀県で保護司の男性が、面談などで社会復帰を支援していた男性に刺殺されるという衝撃的な事件がありました。保護司活動の根幹が揺らぐのではないかと大変心配したのですが、活動が縮小することは勿論なく、むしろ意欲的に更生保護活動に取り組む姿勢が明確化され、とても心強く感じたものです。小田原でも、従来は保護司の個人宅や人目につきにくい場所で面談がされがちでしたが、むしろオープンなスペースで周囲に人がいる環境が望ましいため、一部の公共施設を面談に使って頂けるよう各施設と調整。また、保護司の活動を広く知ってもらえるよう、市のHPに保護司会のHPを掲載するなど、支援を行ってきました。
昨日の総会と懇親会でも、そうした経緯を踏まえた今後の更なる連携強化に向け、思いをしっかりと分かち合うことができました。