絶滅危惧種の固有種メダカが生息している可能性のある鬼柳・桑原の水田地帯の今後に向けて、昨年より庁内にプロジェクトチームを立ち上げ、環境と調和した整備・保全の在り方を検討しています。その一環で、25日に桑原地区、26日に鬼柳地区の地権者の皆さんらと、2月に続き2回目の意見交換会を開催しました。開発や農業継続に対する地権者の考えを確認するためのアンケートの結果(9割の地権者が手放したいとの意向)、4月から開始している生物相調査の中間報告(貴重な動植物の存在を確認)、環境と開発を両立させている工業団地などの事例紹介など、半年間の活動状況を報告。その上で、改めて現時点での私の思いをお伝えし、参加された皆さんと意見交換を行いました。
「後継者もいない中で田んぼを続けることは難しい」「市や企業が全て田んぼを買い取ってくれれば」「自然を守ってくれるNPOや企業があれば良いが」「先行きはともかく、この貴重な環境は守っていきたい」など、様々かつ率直なご意見を頂きました。市として、望ましい整備と保全の在り方を見極めるべく、引き続き各方面の意向確認や検討作業を続けていきます。
27日、Meiji Seika ファルマ株式会社足柄工場にて、製剤新棟の起工式が行われました。昭和38年に竣工後、ペニシリンなど各種抗生物質などの製造拠点として操業、その後医薬品候補物質の創出などを行う製薬研究所として現在に至っています。このたび、平時は注射用抗菌剤を製造し、感染症拡大などの局面ではワクチン製造に切り替えることが出来る「デュアルユース」設備を持つ製剤新棟を新たに建設することとなったものです。
市長就任1期目の頃、現在の代表取締役社長である永里さんは研究所所長として着任しておられました。当時、かつての工場が閉鎖され敷地内に広大な空地があったことから、その活用も含め企業立地の存続をお願いしてきた経緯があります。起工式では久しぶりに永里さんと再会、往時を振り返りつつ、新たな役割を担うことになる足柄工場の今後への期待をお伝えしました。
