27日、「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定式」が行われました。
この協定は、小田原市内の家庭で使用されたペットボトルを、2つの方法によってリサイクルし、リサイクル率の更なる向上を目指すものです。ふたつのリサイクル手法とは、ひとつが、回収したペットボトルを高温で溶かしてペット樹脂を再生する「メカニカルリサイクル(物理的再生法)」。もうひとつは、ペットボトルを分子レベルまで化学分解して不純物を取り除き新たな再生ペット樹脂とする「ケミカルリサイクル」。前者によって75~80%のリサイクルは可能ですが、そのプロセスで生じる残余物もケミカルリサイクルすることで、リサイクル率が5~10%上がります。これにより、「ボトルからボトルへ」の水平リサイクルのレベルが高まるものです。
今回の協定締結に中心的な役割を果たしたのが、アサヒ飲料株式会社さん。メカニカルリサイクルを手掛けるのが遠東石塚グリーンペット株式会社さん、そしてケミカルリサイクルを担うのがペットリファインテクノロジー株式会社さん。これに、小田原市が加わって4社での協定となりました。
本市では廃棄物を出さない「ゼロエミッション」社会を目指して取り組みを進めていきますが、今回の協定はその推進における具体的なアクションでもあります。小田原市のごみの総量は減り続けていますが、ペットボトルの排出量は増加しており、これまで取り組んできたペットボトルの回収・再生の取り組みに加え、今回の協定により持続可能な循環型社会の実現に大きく寄与することが期待されます。大事なことは、ペットボトルがそのように再生可能であり、ペットボトルを資源として生かしていくのだという、生活者・消費者の意識が高まり、再生可能な状態(きれいな状態)で資源回収がされるよう協力して頂くこと。こうした啓発活動もしっかり行っていきます。
