市長の日記

市長の日記

2025年02月10日(月)

新年度予算案発表、水源環境保全税

 7日、午前中に令和7年度の予算案を定例記者会見にて発表しました。一般会計788億円、特別会計と企業会計を合わせた総合計は約2170億円となり、過去最大の予算規模です。
 過去最大となった理由は、増嵩する扶助費、特に児童手当の伸び、水道施設や病院といった大型建設の事業費、物価高騰による各種費用の上昇、人事院勧告に伴う職員給与の引き上げなどが積み重なったものです。そのような財政需要が大幅に増える一方、市民生活にかかわる地域課題への対応も勿論おろそかにはできぬため、過去最大の予算規模となったものの新たな取り組みへ予算を回すことがかなり難しい編成作業となりました。
 全体として配慮したのは、①これまで取り組んできた重要事業の確実な継続・遂行、②市民生活に欠かせない各種公共サービスの充実、③新たな取り組みへの着手/頭出し、④持続可能な地域社会の創造に向けた新たな枠組み作り、の4点。マニフェストに掲げた多くの事業提案の盛り込みはかなり限定的となったものの、上記の視点に立ち予算全体として「継続」と「新規」のバランスに配慮した編成としたものです。
 財政需要増大に対応する財源確保策として、今年度は市財政の貯金に該当する「財政調整基金」を21億円(前年度は24億円)取り崩す予定のため、2025年度当初の基金残高が約37億円に減少する見込み。平成25年度以降の低い水準になりましたが、令和7年度より取り組む予定の抜本的な行財政改革などにより、財政の健全性はしっかりと保っていく考えです。14日に開会する小田原市議会3月定例会の冒頭にて、施政方針を発表、議会後半に行われる予算特別委員会で令和7年度予算について細かく審議が行われる予定です。

 午後は、横浜へ。県市長会の市長会議、令和9年度に見直しが予定されている県水源環境保全税についての有識者による講演、そして県庁舎における黒岩知事ほか県執行部からの次年度予算説明会と続きました。
 水源環境保全税は、松沢知事の時代に創設された、県内の水源を守るための森林保全整備、水源域の水質改善に向けた河川や用排水路整備、浄化槽の普及など、全国でもトップクラスの規模と取り組みを可能にした制度。小田原市でも各種対策の予算として約2億円が毎年交付され、手入れが行き届かず荒廃しがちだった山林の整備は目覚ましく進むとともに、生活環境からの廃水が河川を汚さぬための各種対策も進んできました。
​​​​​​​ 導入から20年が経過しようとしており、県はこの制度が一定の目標を達成しつつあるとの判断から制度の縮小を検討しているのですが、取り組みが必要な事業領域はまだまだ存在すること、加えてこれから大切になる「ネイチャーポジティブ」の実現に向けより積極的な全県の取り組みを目指すべきとの観点から、山林などの水源域を保有する県内19市町村連名で、この日黒岩知事に要望書を提出。制度の存続と拡充を求めました。

2025/02/10 10:44 | 未分類

2025年02月07日(金)

総合教育会議、百歳長寿お祝い ほか

 日本海側で雪が降り続けています。例年の倍以上の積雪を観測している地域も多いようで、ニュースで見る映像からは、太平洋側の住人が憧れる「雪景色」の域を超えて、暮らしや経済をマヒさせる、もはや災害級のレベルにあると感じます。対応に追われる各地の行政のご苦労が思いやられます。

 4日朝、「西湘士業パートナーズ」の皆さんがご挨拶に来られました。県西地域で「士」が付く仕事、(弁護士、行政書士、税理士、社会福祉士、不動産鑑定士、宅地建物取引士、土地家屋調査士、マンション管理士など)をされる皆さんが横に繋がり、「市民の皆様の『困った!』をワンストップで解決する『駆け込み寺』的存在となるべく」各種相談活動などに取り組んでおられます。40代を中心に若手も多く、とても頼もしい存在。行政としてもしっかり連携し、市民生活を支える体制強化に繋げたいと思います。

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2025/02/07 09:57 | 未分類

2025年02月06日(木)

懸案とされた事案の検証結果を報告

 市の業務執行プロセスに関し懸案とされた案件につき、専門家の協力を仰いで検証作業を行ってきました。昨年末までにほぼ終了していた結果の取りまとめが完了し、4日に市議会総務常任委員会にて報告、その後臨時記者会見にて概要の説明を行いました。(取りまとめられた報告書の全文は、市HPトップのトピックスに掲載してあります。)

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2025/02/06 11:23 | 未分類

2025年02月05日(水)

相洋高校で講義、市内視察

 3日、朝一番で相洋高校へ。小田原ロータリークラブの皆さんが3年前から行っている「職業セミナー」の講師として、2コマの「授業」を行いました。高校1年生が対象で、市内の様々な職業の方々が講師となって、いずれ社会に出る際の参考にしてもらおうと、仕事の様子などをお話しする企画。20人ほどの「講師」が、それぞれの教室に分かれ、受講を希望する生徒たちに講義を行いました。
 私もその一人として登壇、市長の仕事の実際、どうしたら市長になれるか、などについて講義。市長になるには被選挙権(25歳)があるので、高校や大学を卒業して直ちに選択できる職業ではないが、人生の中で社会の在り方などに問題意識を持つようになったら、進むべき道の選択肢のひとつになるかもしれないので、との前置きをしながら説明。何人かの生徒が熱心に聴いてくれていたのはとても嬉しかったです。あの中から将来、市長を志す人が一人でも出れば、講義をした甲斐があったというものです。

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2025/02/05 13:14 | 未分類

2025年02月03日(月)

夢みる校長先生、市民功労賞・栄誉賞

 2月に入り、箱根山では昨日今シーズン初の本格的な降雪で、今朝は我が家からも真っ白に雪をかぶった外輪山が望めます。1日からは下曽我の梅林などで「梅まつり」が始まり、小田原城下でも紅白の梅が咲き競うようになりました。冬と春が交錯する、小田原ならではの2月です。

 1日、三の丸ホールにて、記録映画「夢みる校長先生」の上映と、教育や子育て支援に取り組む皆さんのリレートークが行われ、私も参加してきました。
 子どもたちの自由でのびやかな学びと育ちの場として、「公教育」の在り方を問い、その望ましい姿の実現に取り組んできた全国各地の校長先生たちの実践や思いを記録した「夢みる校長先生」。そこには、通知表の廃止、校則ゼロ、宿題ゼロなどの実践と、そこに展開される学びの様子、のびのびと育つ子どもたちの姿が収められていました。小中学校という公教育の現場では、校長先生がいわば「大統領」であり、その裁量で様々な改革ができることが、作品中に登場する校長先生たちの語り、現場で行われている実践、それを裏付ける文部科学省元幹部の見解などから、ハッキリと示されています。
 また、この日の企画を実現した「夢みる協力応援団」の皆さんの顔ぶれはとても素晴らしく、この企画の実現のためにこうした皆さんが一堂に会したこと自体に、大きな意義があったと感じました。課題山積する地域社会の未来を切り開くために、子どもたちにはそれぞれの個性や能力に応じ、しっかりと「生きる力」をつけて育ってほしいとの願いから、教育や子育て支援においては市としても意欲的に取り組んでいく考えであり、主権者教育、エディブルスクールヤード、地域の中での学びなど、様々なアプローチを進める予定です。この日に会場で分かち合った希望や共感をもとに、子どもたちが生き生きと学び育つ地域の姿に向けて、より一層の協働を進めていきたいと感じました。

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2025/02/03 11:23 | 未分類

 

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