市長の日記

市長の日記

2024年06月06日(木)

都市計画審議会ほか

 5日、今年度第1回の都市計画審議会(都計審)が開かれました。小田原市内の土地利用における用途地域や今後の開発可能性にまつわる重要な審議会で、この日も多数の見直しや検討案件が付議・報告されました。
 私は冒頭の挨拶のみで退席し、審議そのものは都計審の委員の皆様と、所管である都市部の職員に託しましたが、議論が多くなされた案件は、小田原駅西口周辺の市街地の取り扱いと、工業団地化が目指されてきた鬼柳桑原の水田地帯の位置づけです。
 
 前者は、これまで計画構想が持ち上がっていた少年院跡地の大規模な土地利用転換が見込まれる中、広域中心拠点である小田原駅の周辺という地域特性を踏まえ一号市街地に編入するという案が用意されていました。
 しかし、この間の当該地区住民の皆さんによる署名が800筆近く集められ、市街地再開発が進むことへの懸念が示されたことから、この日は「編入は見送る」ことを報告しました。
 
 後者は、県道小田原大井線と酒匂川に挟まれた広大な農地を、いずれは市街化区域に編入し工業など大規模事業所が誘致できるよう、保留区域としての位置づけを継続する、という案。
 このエリアは、豊富な湧水が通年流れる素掘りの用水路に、県内で唯一の固有種メダカが生息する、小田原の自然環境の豊かさを象徴する水田地帯として、長年にわたりメダカ生息地の保護活動と、生息環境である水田環境を守るための農業支援などが、市民活動団体を中心に行われてきた地域です。
 私のマニフェストでは、こうした環境を守り、地域農業と生物多様性が共存する小田原の姿を守ることこそ、持続可能な地域の未来への何よりの資産になるとの考えから、保留区域を取り下げる提案をしていますが、農地としての存続には地権者である農家の皆さんのご理解ご協力、それを支える市民の力がなければできません。時間をかけてでも丁寧に市民としての合意形成を図るべきことから、第8回線引き見直しにおいても現状(保留区域)のまま位置づけ、自然環境と調和した整備のあり方等について調査・検討を進めることを報告しました。
 
 これらの案件については、市議会6月定例会でも質疑が行われると思いますので、その中でも丁寧に説明をしていく考えですし、今月下旬には第8回線引き見直しに係る市民への説明会(6月24日・25日)も予定されています。

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2024/06/06 14:31 | 未分類

2024年06月05日(水)

自治会の皆さんと

 市長就任から2週間目に入り、ようやく自治会の皆さんとの顔合わせが始まりました。
 4日は朝一番で、自治会総連合の役員の皆さんがご挨拶に来て下さりました。いらしたのは、関野会長(富士見地区)、渡邊副会長(幸地区)、宮内副会長(桜井地区)、湯川会計(久野地区)。この4月に役員改選があり、新たな体制としてスタートしておられます。
 持続可能な地域社会を創っていくうえで、地域コミュニティをしっかりと育てていくことは何より重要なテーマ。その中心的な役割を担う自治会の皆さん方の活動を支え、励まし、応援していくことは、私の前任期中もかなり力を入れてきましたが、これからも新たな取り組みを加えて強化していくつもりです。その旨、役員の皆さんにお伝えしました。  

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2024/06/05 13:16 | 未分類

2024年06月04日(火)

久々の定例記者会見

 3日、定例記者会見が開かれました。市議会6月定例会を間近に控えての、提出議案説明なども兼ねてのものでした。小田原市長に再就任して初めての会見ということもあってでしょう、複数のテレビカメラと、いつもより多い新聞各社の皆さんが参加されました。
 市役所各所管の課長らから6月定例会の議案説明と関連質疑が30分ほど行われた後、報道各社と私の質疑に。就任後の所感から始まり、今回の議案にもなっている子どもたちの成育支援に関する見解、選挙を通じて話題の多かった複数の懸案事項についての検証の進み具合、政策監設置条例の廃止に関する見解、マニフェストに掲げた事業の進め方など、各記者さんから複数の質問を頂きましたので、それぞれ正面から丁寧にお答えいたしました。
 
 この中で、市執行部と報道各社との関係の在り方についてご質問、というよりも要望が出されました。ここ数年間、執行部と記者クラブは決して良好な関係とはいえない状況が続いており、情報の共有や健全なコミュニケーションが不十分で、例月の記者会見でも厳しいやり取りが交わされてきたようです。これは一義的に、執行部側が防御のため十分に情報を開示しなかったこと、もしくは記者各位からの質問に誠実に答えてこなかったことが原因であったと、私は捉えています。
 少なくとも私が以前在任中には、両副市長と共に、記者の皆さんとの信頼関係のもと、会見では胸襟を開いて可能な限り率直に情報を提供し、非公式の場においても折に触れてコミュニケーションを深め、良好な関係を築いてきたものでした。そうした、まっとうな状態に戻すことはもとより、記者の皆さんとも健全で適切な関係を保っていきたい旨、私からも記者の皆さんにお願いしたところです。

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2024/06/04 14:16 | 未分類

2024年06月03日(月)

地域の中での活動も再開

 就任から1週間を経た先週末は、地域の中で行われた活動に参加。多くの市民の皆さんからお声をかけて頂きました。  
 6月1日は、昭和49年から始められ、半世紀近くの活動歴がある「山王川久野川一斉清掃」。私が退任以降、ちょうどコロナ禍などで4年間は活動ができず、5年ぶりの開催となりました。
 この日も朝早くから、流域の住民や企業、県職員や市職員、旭丘高校の生徒さんたちが多数集結。河川の護岸などに取り付いて、護岸に茂っている草を刈りはらったり、流れ着いたごみなどを回収したりと、熱心に活動をしてくださいました。終了後は護岸沿いがすっかりキレイになっていました。参加された皆様、お疲れさまでした!
 今回の作業では、河道内に生い茂っている葦などの除草までは手が回りませんでした。今後、県とも相談の上、出水期に備えて手を入れていく必要がありそうです。  

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2024/06/03 14:29 | 未分類

2024年05月31日(金)

マニフェストについてレクチャー

 台風1号は温帯低気圧に変わり、心配された影響はなく、梅雨のハシリのような雨の朝となりました。晴天と雨が交互にやってくるこの季節は草木も良く茂る時期で、選挙前から放置状態にある自宅の木々は枝が伸び放題。なかなか手入れができません・・・  

 30日、午後から約2時間をかけて、全部局の幹部職員らを集め、私が作成したマニフェスト(政策資料集)のレクチャーを実施しました。これからの4年間に推進する事業を幹部職員らに直接伝えるとともに、間近に迫る市議会6月定例会での質疑に備えて、主な取り組みについての基本的な考えを共有するためです。
 マニフェストは、A4サイズで28ページ。時代と社会についての現状認識から始まり、大方針、市政立て直しの視点、目指すべき都市像、重点的な取り組みなどの枠組みを示したうえで、12分野、200ほどの具体的政策案を列記しています。詳細を語ればとても2時間では終わらない内容ですが、重要な政策、背景にある考えを説明すべきものなどにウェイトをかけ、何とか時間内に一通りの説明ができました。
 さらに細かなすり合わせは、6月定例会に向けた答弁調整でも行うほか、適宜時間をとって各所管と議論を行う予定です。また、具体の政策論以前の市政運営の進め方については、別途幹部会議を招集し、しっかりと全庁的なコンセンサスを形成する予定です。

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2024/05/31 15:20 | 未分類

 

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