防災対策(応急)

1 職員の非常参集

 市内の全域に災害が発生したとき、南海トラフ地震臨時情報の発表があったとき、震度5強以上の地震が発生したときは、市の職員はあらかじめ決められた配置につき、応急対策活動、情報収集活動を行います。

 職員は、災害対策本部員と配備職員に区分され、活動内容等については次のとおりです。

 なお、消防部、医療関係部門の動員は、それぞれの所属長が行います。

災害対策本部員

 本庁舎をはじめそれぞれの職場に集まり、道路や橋梁等に支障となる危険物件の除去や上水道施設等の地震防災応急対策実施等の応急対策活動を行います。

配備職員

 市内の地域に居住する職員が、小中学校(25校)に集まり、地域の被害状況について情報収集活動を行います。

 収集した災害情報等は、防災行政無線や防災情報システム等により、災害対策本部に報告されます。

情報の収集・伝達は、次のとおり行われます。

収集

防災情報システム

 インターネットの検索エンジンと電子掲示板を組み合わせたホームページをベースとして、次の情報を集約して管理できるシステムです。

 ・安否情報

 ・災害ボランティア情報

 ・被災地情報

 ・物資供給情報

 ※被災地情報及び物資供給情報は、災害対策本部等の関係者のみ利用可能。

気象情報収集システム

 (一財)日本気象協会の気象情報や地震、津波情報などをオンラインシステムで直結し、24時間リアルタイムで情報収集を行っています。

伝達

防災行政無線

災害時の緊急情報等を、屋外拡声装置(屋外の無線柱)や戸別受信機(ラジオ型の受信機)により知らせるシステム(固定系システム)を市内226か所に設置しています。

MCA無線

市内の小中学校(広域避難所および2次施設)、自治会連合会会長、市の出先施設等との通信手段として設置しています。

携帯電話

災害時に情報収集の拠点及び広域避難所となる小中学校(25校)等に配置しています。

衛星電話

地上の通信網が利用できなくなった場合の通信手段として、市役所と消防本部に設置しています。
アマチュア無線等 災害の状況により、アマチュア無線、タクシー無線、漁業無線を活用し、災害情報の収集を行います。

それぞれの関係機関とは、無線通信等の協力に関する協定が結ばれており、この協定に基づき、協力を要請することになります。

2 小田原市災害対策本部の設置

 市内に災害が発生し、または発生するおそれがある場合で、市長が必要と認めたときは、災害対策基本法及び小田原市災害対策本部条例(昭和37年条例第40号)に基づき、小田原市災害対策本部を市庁舎に設置します。

 災害対策本部は、本部長(市長)、副本部長(副市長)、本部員(市職員)及び参与をもって構成され、広域避難所の開設、仮設救護所の開設、自衛隊派遣要請の検討等、市の応急対策の総合的な指揮を行います。

3 市民等の避難

 災害のため被害を受け又は受けるおそれのある市民等の方へ、市では高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保を発令します。

 避難情報の発令があったときは、落ち着いて内容を聞き、速やかに避難してください。

一時避難場所

 一時避難場所は、地震発生時、津波のおそれがない場合、市民等の方が広域避難所に移動するまでの一時的な避難場所です。
 一時避難場所へ避難した後は、自治会(自主防災組織)が主体となり、
 ・人員点呼/状況把握
 ・初期消火
 ・救出救助
 ・応急救護 などの活動が行われます。
避難場所は各自治会で定められていますので、ご不明のときは防災対策課又は地域の自治会長へご確認ください。 

広域避難所及び仮設救護所

 災害のため被害を受けるおそれがある場合、又は被害を受けた場合に避難する場所として、市内の小中学校(25校)を広域避難所として指定しています。多数の負傷者が出た場合には、広域避難所に仮設救護所(最大4箇所)も開設されます。

 広域避難所に収容しきれない場合は、市内の小中学校(旧片浦中を含む12校)と県立おだわら諏訪の原公園を広域避難所2次施設として指定しており、自衛隊、警察、消防などの応援部隊の宿泊施設としても活用されることになっています。

 広域避難所及び広域避難所2次施設でも対応できないときは、他の公共施設を避難所として活用します。

 

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帰宅困難者避難場所(滞留者の避難対策)

 大規模地震発生時には、小田原駅周辺を中心に多数の滞留者(観光客、旅行者、市域外からの買物客等)が見込まれます。このため、小田原駅周辺で滞留者の退避場所を指定しています。

4 救援物資等の受入れ

 災害時に、食糧等の救援物資の受入れ、救援部隊・物資等の輸送、重傷患者の後方搬送等を行うために、公有地や企業のグラウンド等をヘリコプター臨時離着陸場として計12箇所を指定しています。

 また、市外からの救援物資を一時的に保管し、避難所等へ振り分けをするターミナルとして計7箇所を指定しています。

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5 給水対策

 災害時の給水対策として、配水池、飲料水兼用耐震性貯水槽、災害用指定井戸等の水を活用します。

配水池

市内には5つの水道配水池などがあり、地震災害時には約21,000立方メートルの水が確保できると想定しています。
配水池には、地震などで水道管が破裂したときに配水池から水が流れないようにする装置(緊急しゃ断弁)が付いています。

この確保した水を効果的に給水するために、広域避難所となる小学校25校を中心に、第一次・第二次の給水拠点を定めています。

飲料水兼用耐震性貯水槽(100t・60tタンク)

 飲料水兼用耐震性貯水槽は、地震等の災害時における断水に備え、飲料水などに使用する水及び消火用水の確保を目的に、市内20箇所に設置しています。

 ・三の丸小学校   ・新玉小学校   ・白山中学校   ・町田小学校  ・富水小学校

 ・桜井小学校   ・矢作小学校  ・千代小学校  ・国府津小学校  ・豊川小学校

 ・前羽小学校(60t)   ・下中小学校(60t)  ・久野小学校(60t)  ・市役所  ・早川河原公園

 ・酒匂浜公園   ・南鴨宮富士見公園  ・小田原アリーナ  ・ヒルトン小田原リゾート&スパ(60t)

 ・小田原東高等学校 

特徴

  • 一人1日3リットルを目安として、100tタンクは1万人の3日分、60tタンクは6千人の3日分の飲料水が確保されています。
  • 水道管に接続されているので、常にきれいな水が流れており、万一水道管が壊れた場合でも、水の流出を防止する装置が付いているので、貯水槽内の水が確実に確保されます。また、手動ポンプ等で水を汲み上げて給水できるようになっています。

災害用指定井戸

 災害用指定井戸は、平常時は個人所有の井戸ですが、災害時には地域住民の方へも給水することを承諾いただいた井戸のことです。

 市で水質検査を行い、飲用水として適合した井戸に標識板を設置しています。

水道緊急連絡管の接続

 大地震などによる水道施設の破損や、異常渇水による水不足に備えて、平成元年度に小田原市を含む近隣2市8町と県営水道との間で協定が結ばれ、相互に水の供給を行うための緊急連絡管の接続を行っています。

この情報に関するお問い合わせ先

防災部:防災対策課

電話番号:0465-33-1855

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