クマにご注意ください

ツキノワグマ親子の写真
市内の山間部にはクマ(ツキノワグマ)が生息しています。
クマがエサを求めて活動する時期(主に秋から冬前にかけて)には、山中での遭遇の可能性が高まりますのでご注意いただくとともに、万が一、人家近くや人里付近で目撃した場合や痕跡を見つけた場合は、次の内容を参考にして事故を防ぎ、安全な場所から環境保護課(0465-33-1481)までご連絡ください。
もし、ケガをした場合は、迷わずに救急(119番)や警察(110番)にご連絡ください。

※冬季は冬眠するから安全とは言い切れません。神奈川県内では1~3月にも目撃情報が寄せられています。

クマと出遭わないために

音で知らせる

  • やむを得ず入山するときは必ず2人以上で入山し、鈴、笛など音のするものを携帯して、音を立てながら行動しましょう。また、万が一に備えクマ避けスプレーやナタを装備するなど対策してください。

活動時間に注意する

  • クマは早朝や夕方の薄暗い時間帯に活発に活動するので、この時間帯の活動は特に気を付けるほか、霧が出ているときや曇天のときも注意しましょう。

糞や足跡に気をつける

  • 大きい新しい糞や足跡を見付けたら、近くにクマがいる可能性が高いので、そっと立ち去りましょう。
ツキノワグマ足跡

目撃情報等に注意する

  • 山に入るときにはクマの出没情報を集め、危険な場所には近づかないようにしましょう。

食べ残しやごみは持ち帰る

  • 山の中に、食べ残しやごみなどを残さないようにしてください。クマが味を覚えて人や住宅地に接近する原因になります。

クマと出遭ってしまったら

遠くにクマがいることに気付いた場合

  • 落ち着いてその場から離れてください。
  • 大声を出したり、物を投げたり、走って逃げたりするとクマが興奮して危険です。
  • クマがこちらに気付いていたら、クマの動きから目を離さないようにして、クマとは逆の方向に離れましょう。

近くにクマがいることに気付いた場合

  • クマから目を離さずゆっくりと後退してください。逃げるものを追いかける習性があるので、背を向けて逃げることはかえって危険です。
  • バッグや持ち物がある場合は、それを置いて、気を逸らしながら後退することで攻撃をかわせる場合もあります。
  • クマと自分の間に立ち木などの障害物を挟むように移動して後退しましょう。
  • 万が一、襲われる場合に備えて、クマ避けスプレーやナタ、木の棒などをしずかに手に持ちましょう。

子グマに遭遇した場合

  • 近くに必ず親グマがいます。子グマに近付くと親グマが襲ってくることがあります。
  • 周囲の物音、気配などに注意しながら、そっと立ち去ってください。

クマに襲われた場合

  • まず、落ち着きましょう。人間の急な動きが特にクマを興奮させますので、終始冷静に行動しましょう。
  • クマは襲う相手に突進してきますが、多くは威嚇(ブラフチャージ)です。こちらに突進して途中で止まって後退することを繰り返しながら距離を詰めて来ます。クマとの間に障害物(立木など)を置くような位置を保ちながら、ゆっくり後退することを繰り返し、クマから距離をとってください。
  • 突進が止まらず、3~5mの位置まで接近してきた場合、クマ避けスプレーをクマの顔をめがけて全量を一気に噴射してください。
  • それでも襲ってきたら手に持ったナタや木の棒で反撃します。鼻や目を狙うと良いと言われますが、実際には狙ってできるものではありません。大声を出してクマを威嚇しながら、どこでも良いのでとにかく当てます。
  • スプレーが効かない、または反撃する手段がない場合は、最終手段になりますが、その場に倒れこんで防御態勢(※)をとって、被害を最小限に抑える努力をします。
※防御態勢は両腕で頭や首を抱えるようにして頭部を守り、うつ伏せになって腹部を守る態勢です。
防御態勢からひっくり返されても、その勢いで元の態勢に戻るようにしてください。隙を見て蹴るなどの反撃を試みた結果、生還する事例も多くありますし、攻撃が収まるまで動かない方が被害が少なかったという報告もあります。

人里への出没を防ぐためには

  • 家庭ごみ置き場やごみ集積場所が荒れていると、クマを誘引する可能性があることを意識しましょう。野菜・果実の廃棄残さを適切に処理しましょう。家庭ごみは、朝8時30分までに決められた場所へ出しましょう。
  • 柿などの果実やクマを誘引する農作物を適切に管理することが重要です。農地では果樹園が最も被害を受けやすいところであり、収穫後の放置果実は適切に除去しましょう。また、養蜂箱も被害を受けやすいので、適切な管理に努めましょう。
  • クマは、収穫物収納庫に入り込んで採食することもあるため、収納庫はきちんと施錠するなど管理を徹底しましょう。
  • 草刈機などに使われるガソリンなどの揮発性物質も、クマ類の誘引物となるため、保管場所等に注意しましょう。

目撃情報

令和6年(2024年)度
目撃日時 場所・通報内容など 市の見解
5月16日 午前5時頃 沼代地区内でクマらしき動物の親子が農道を歩いていた イノシシと推測

この情報に関するお問い合わせ先

環境部:環境保護課 環境保護係

電話番号:0465-33-1481

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