天然記念物 ・前川近戸神社の社叢
前川近戸神社の社叢(市指定 昭和51年3月3日)
【所有】 前川1431 近戸神社
【所在】 前川1431ほか
【概説】
この社叢は、海に近い丘陵地南側の比較的急傾斜地にあり、温暖帯性や沿岸性の常緑広葉樹が多く自生していて、照葉樹の自然林としては、この地方の代表的な社叢で、県下でも数が少なく貴重な存在です。
社叢を構成する主要な樹木は、次のとおりです。
<常緑広葉樹> クスノキ、タブノキ、ヤブニッケイ、シロダモ、ヒメユズリハ、モッコク、モチノキ、アラカシ、スダジイなど
<広葉落葉樹>ケヤキ、ノダフジ、イヌビワ、タラノキなど
<常緑針葉樹>イヌマキ、モミ、スギ、ナギなど
このほか、草本層にはヤブラン、エビネ、ヤブコウジ、アリドオシ、イタチヒダ、ベニシダ、ホシダなどが多数生育しています。
また、特筆する樹木としては、モクレイシ(神奈川県下では稀に見る植物ですが、ここでは低木層として多数生育しています。その中には地上1mのところで、幹回り48cmのものもあります。)やツバキ(低木層として南斜面に多い優占種)、ヒメユズリハ(高木層、亜高木層の優占種)が見られます。また、クスノキ(幹回り5.1m)、モッコク(幹回り1.8m)、モチノキ(幹回り1.8m)はそれぞれ市内最大級の古木です。
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