天然記念物 ・県立小田原高等学校の樹叢
県立小田原高等学校の樹叢(県指定 昭和46年3月30日)
【所有】 神奈川県
【所在】 城山3−26-1 県立小田原高等学校
【概説】
関東以南の海抜700m以下の台地は、かつてはカシ類、クスノキなどの照葉樹林に覆われていましたが、地味が豊かで管理がしやすい台地のため、古くから開発されてきました。更に、最近の都市開発は、海岸や河川に近い台地や丘など最後の自然域をも利用し、自然の様相を著しく変えつつあります。
小田原高校の南側にあるこの樹叢は、数少ない残存照葉樹林です。この樹叢を構成する高木層にはシラカシ、クスノキ、ヤマモモ、ホルトノキ、ヒメユズリハ、ヤブツバキ、ヤブニッケイなどの代表的照葉樹があり、更にムクノキ、ミズキ、ケヤキ、カラスザンショウ、クロマツ、スギなどの広葉落葉樹や針葉樹が混生しています。また、亜高木層、低木層、草本層の常葉植物も多数生育しています。なお、この樹叢中に市内最大級のヤマモモとツバキがあります。
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