天然記念物 ・勝福寺と八幡神社境内の樹叢
勝福寺と八幡神社境内の樹叢
(県指定 昭和47年7月21日)
【所有】 飯泉1162 勝福寺 飯泉1161 八幡神社
【所在】 飯泉1161 勝福寺ほか
【概説】
飯泉山勝福寺は、坂東三十三観音第五番の札所で、飯泉観音として知られる古寺であり、隣接する八幡神社は飯泉地区の鎮守です。
この勝福寺と八幡神社は、同一境内にあると思われるほど境界線も定かでなく、神仏混交時代の面をそのまま伝えています。従って両境内の樹木は渾然一体となり、文字通り社寺林を形成しています。
これらの樹木のほとんどは、古い昔に植えられたもので、勝福寺と八幡神社の長い歴史とともに息づいてきたことを物語るような古木が多く、巨木、古木群叢としての特色をもった社寺林です。
社寺林の主な構成樹木としては、イチョウ、ケヤキ、クスノキ、ムクノキ、カヤがあり、このほかヤブニッケイ、ビランジュ、エノキ、イヌマキ、ナギが点在しています。いずれも、人の手で植えられ育てられてきた一般社寺の代表的植物です。
この樹叢には県指定天然記念物である大イチョウのほか、古木群として目通り幹回り2m以上のものが28本もある市内でも数少ない森です。