彫刻・勝福寺の十一面観音立像
所有 | 飯泉1161 勝福寺 |
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所在 | 飯泉1161 勝福寺 |
形状 | 像高 101cm 台座高 24cm |
この像は、檀像(白檀、紫檀などを素材とした像)で一木造りですが、両腕は肩ではいであります。造りは、やや荒造りで、精巧な彫刻でないのは地方仏のためと思われますが、技術は優秀で、姿態も均整がとれています。また、檀像のため髭、眉などを墨で、唇を朱で彩色しているだけですが、秘仏であり、後補されているため真新しい感じがします。
面相部では、両頬が豊かで、下ぶくれの藤原朝風の像です。
補部分 | 頂上仏頭、天衣垂下部、両足先、左手下腕より先 |
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持ち物 | 蓮瓶、蓮花座、舟形光背 |
概説
この像は、新編相模風土記稿によると、天平勝宝5年(753)唐から来日した高僧鑑真が孝謙天皇に献上したものを、弓削道鏡が千代台の弓削寺に一堂を経営して安置し、天長7年(830)に現在地に移したと記されています。
しかし、現在の像は、平安時代に地方仏師によって作られたと思われます。