彫刻・宝金剛寺の不動明王及両童子立像 附 不動像内納入品
所有 | 国府津2038 宝金剛寺 |
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所在 | 国府津2038 宝金剛寺 |
形状 | 木造寄木 造彩色 玉眼 像高 不動明王 76.6cm 童子(左右とも) 30cm |
不動像内納入品
- 経巻 大日経七巻ほか11巻
- 永仁二年六月十九日定聖写経目録 1通
- 延慶二年阿闇梨能宴願文 1通
- 天文六年仏舎利奉納文書 1通
- 水晶五輪塔形舎利容器 1個
- 享保寛延修理文書 2紙
概要
この像の制作は優秀で、鎌倉時代の彫刻様式をよく示していますが、台座、光背及び不動の右手に握っている宝剣と左手に提げた索(つな)は後補です。
不動像の胎内にある納入品は、制作当時以来の沿革を示すものとして、この像の研究に貴重な資料です。不動明王像、童子像ともに保存状態は良好で、彩色も当初のものを伝えています。
この像は、宝金剛寺の不動明王として、古くから有名でした。
像の胎内に納められている文書等により、永仁2年(1294)頃から願が起こされ、延慶2年(1309)に造られたこと、室町時代から江戸時代(1336~1867)にかけて、何回か修理がされたことなどがわかります。