彫刻・東学寺の釈迦如来立像
所有 | 別堀74 東学寺 |
---|---|
所在 | 別堀74 東学寺 |
形状 | 寄木造 桧材 像高 165cm |
概説
この像は、この地方には極めて珍しい大きな清涼寺式の釈迦如来立像です。
眼は彫眼で、頭部の形式は巻縄式に彫られ、体部は前後はぎで、首は柄差しになっています。裾は3段に区分され、両手・両足は後補されています。また、後世になって像全体が黒く彩色されています。
像の胎内には木札が納められ、その木札の表には、栴檀香木でこの像を作ったという清涼寺式釈迦如来の道理が記載され、裏には東学寺13世建長第1座雲嶺祖長40歳、文化10年(1813)奉再興うんぬん等の墨書銘記があるので、おそらくこの寺の創建とともに作られた像と思われます。
この寺は、臨済宗元光山東学寺と称して、南北朝の応安元年(1368)に僧の祥登が開山(寺を開く)したと伝えられ、鎌倉の建長寺の末寺に所属します。中興した僧は、林厳和尚といわれます。