考古資料・千代南原遺跡第7地点出土木簡
所有 | 小田原市 |
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所在 | 小田原城跡臨時展示室 |
数量 | 2点 |
内容 | 一号木簡<短冊型>長さ22.6cm 幅3.45cm 厚さ0.4cm(いずれも最大値) 二号木簡<原形不明>長さ23.7cm 幅4.85cm 厚さ0.45cm(いずれも最大値) |
概要
平成10~11年(1998~99)に土地区画整理事業に先立って発掘調査が実施された千代南原遺跡第7地点C地区の古墳時代後期~奈良時代の遺物包含層から出土した木簡2点です。
共伴する出土遺物および、延暦19年(800)富士山噴火に伴う火山灰の下層から出土していることなどから、8世紀代の木簡と推定され、古代の木簡を出土した遺跡としては、神奈川県内で5遺跡目の事例です。
出土地点が千代寺院跡(千代廃寺)の想定伽藍配置周辺に位置し、木簡と寺院の年代も一致することから、千代寺院跡(千代廃寺)で使用、保管されるなどした後に廃棄されたものと考えらます。
2点の木簡は、寺院における米の出納管理や物資運搬などの活動を示す内容が記載されたものと考えられ、近年、当時の寺院が寺の水田(寺田)を利用した農業経営を行っていたことが注目されていることから、寺院の経済的側面を理解する上でも重要な資料といえます。
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