新規就農者との懇談会
【令和7年10月12日開催】

 開催概要
開催日
令和7年10月12日(日)
場所
本庁舎3階 庁議室
参加者
新規就農者 5名
テーマ
小田原で農業を営むにあたっての現状と課題

「小田原で農業を営むにあたっての現状と課題」
参加者の皆さんから出たご意見 

懇談会の集合写真
市長の写真
【市長から質問】
小田原はポテンシャルの高い土地だと思っています。それを生かして、皆さんが農業を続けていくためにどうしたら良いか、我々行政が把握しないといけないと思っています。
本日は営農、居住地や横のつながりなどの課題について伺いたいです。

農地確保のむずかしさ

懇談会中の写真
・新規就農者が最初に苦労するのが、農地を借りること。地主の方には「よそ者には貸したくない」という考えがどうしてもある。運よく借主を探している農地が出てきても、条件が悪かったり、法外な地代をとられたり、最悪の場合には伐採してきれいにして苗木を植えた後に「返してくれ」と言われることすらある。スタートを切りたくても、切ることができない。
・地主の農家の方からしてみれば、畑がなくなると収入源がなくなるので、畑を手放すのは難しいのだと思う。辞める1歩手前で情報が得られるといいと思う。土地の生前整理を個人でやるのは難しいので、そこに行政が入ってくれれば、無駄なく農地の管理ができるのではないか。
・よそ者に土地を貸したくない気持ちもわかる。知っている人に貸したいのは当然だと思う。貸主と借主の間でコミュニケーションがとれれば面白いと思う。貸す側も引き継ぐ側も気持ちよく貸し借りできると思う。
・土地を貸さずに荒らして、水の流れをせき止めてしまうところもある。そういうところが1か所あると、上から順番に流れる水が下に来ないので、いくら農家がいても生産ができない。
・作業するスペースなどは、高齢化や過疎化が進んでいるので小田原のどこかにはあるはず。それを農政課だけで把握するのは難しいと思う。他部局と連携して空き家、空き地、廃屋などを行政として把握するべきではないか。

就農者と行政のかかわり

懇談会中の写真
・就農の入口と出口については、行政から一定の支援を受けられるとありがたい。
・地域を継続する意味でも、農業を始める人に対して行政からもう少し積極的に関わってもらいたい。今の小田原は、行政が農業に積極的に関与して就農者を育てよう、という意欲がないように思う。新規就農者でも小田原に見切りをつけて他自治体に行った人もいる。しなくていい苦労はせずに済む方がいい。
・就農後、フォローやケアが全くなく、本人の努力次第で、プログラムのようなものがない。低賃金で一労働力として使われているのが現状だと思う。
・新規就農者は皆、小田原市に魅力を感じて来ているので、後のフォローがないのはもったいないと思う。育成するプログラムがぜひ欲しい。
・補助金の審査会について、評価基準の欄に「地域貢献」の項目があったと記憶している。農業以外で地域にどういった活動をしてくれるか、という質問に疑問をもった。「行政側も地域側も農業に協力はしない、農地も貸さない、でも地域のことはやってほしい」というのは間違っていると思う。
・市として何か補助を行う時、フェアでなければならないと思う。もっとフェアに、より均等に就農者に対して恩恵があるような補助を行うのがいいのではないか。
・高齢化で跡継ぎがおらず農業をやめてしまう人で、しかし機械はあるという人と新規就農者をうまくマッチングすれば、機械投資がいらなくなるので無駄がなくなると思う。その調整を行政でしてもらえると良い。
・新規就農者も親元就農者も、リソース集めはかなり難しい。小田原果樹は短期間で一気に収穫してさばかないといけないので、どうやって人を集めるか、という点には課題感がものすごくある。人にお願いすればそれだけお金がかかる。農業にリソースを割けるような仕組みがあったらいいと思う。

大農家と小農家のバランス

懇談会中の写真
・小田原市は新規就農者を受け入れているが、現状、農家の世帯数が多いために規模拡大できず皆バラバラでやっている。技術を持った多くの人達が抜けて新規の人が入って来ても、技術を継承しないことには衰退していってしまう。農業だけでは収益が上がらないので仕方なく兼業で頑張っている農家や、親元で就農しようとしている農家に力を入れてほしい。大部分は各地区を代表する農家に頑張ってもらって、大きな農家だけでは回らない部分を、新規就農者と協力するような構図にしなければ小田原の農業は衰退していくのではないか。新規就農者に期待をかけすぎるのではなく、兼業でも少し支えがあれば一人で農業をできる人を中心に増やしつつ、新規就農者も取り込んでいく形がバランス的にいいと思う。
・大規模農家が水稲中心にやったとすると、管理が行き届かず山が荒れるので、そういうところを新規就農者の方に譲っていくような形にするのはどうか。新規就農者も今は扱いづらい土地しか手に入らない課題があるので、農業資源全体が減らないようにうまく繋げていきたい。水稲に集約して山が荒れることがないように、資源配分を地域全体で考えていくべきだと思う。
市長の写真
【市長のコメント】
地区ごとに頑張っている人を中心にして、地域の農を支えていくデザインを作っていかないと、小田原の農業は衰退していってしまうと思っています。
皆さんが仰るとおり、土地が空いた後2、3年放置すると土地が荒れてしまうので、その前に受け継げるような体制のローテーションを組もうという話をしています。地域の農地が荒れないように、チームでその地域の農をやっていこうとしようとしていますが、まだまだやり切れていない状況。
今日の皆さんの意欲に添えるよう、努力していきます。

市長の日記から(抜粋)

 午後から市役所にて、「市民と市長の懇談会」を開催。この日は、近年小田原の各所に新規就農された5名の皆さんと、就農にまつわる現状や課題などについて、かなり突っ込んだ、また詳細にわたる意見交換をさせて頂きました。柑橘、キウイ、梅、水稲、露地野菜など、手がける農業のタイプは様々ですが、志を持って小田原での農の実践に取り組まれている皆さん。就農時の行政からのバックアップ、住居の確保、規模拡大に必要な農地とのマッチング、子育てをしながらの就農の厳しさなど、各自が直面する課題感から、小田原の農業の行く末に対する懸念まで、様々な意見が交わされた、とても貴重な時間でした。基幹産業たる農を守るべく、今後にしっかりと活かしていかねばなりません。

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