戦後80年事業「中学生沖縄派遣事業」
沖縄訪問をより充実したものとするため、事前・事後学習を行い、お互いの考えを話し合うなど、訪問への思いを深め、派遣事業の振り返りを行いました。
成果報告書を作成しました
沖縄派遣事業の活動をまとめた「戦後80年事業 中学生沖縄派遣事業 成果報告書」を作成しました。
参加した生徒たちが沖縄で学んだことや、現地で感じた思いを紹介しています。
また、事前学習会から沖縄派遣、事後学習、報告会までの活動やどのように平和について考えたか、などもまとめています。
報告書(抜粋)表紙
報告書(抜粋)沖縄派遣1日目
第1回事前学習
| 日時 | 令和7年7月5日(土)午前9時~正午 |
|---|---|
| 場所 | 市役所 7階 大会議室 |
| 内容 |
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講義「戦争末期の沖縄と小田原」
グループディスカッション(1)
第2回事前学習
| 日時 | 令和7年7月12日(土)午前9時~正午 |
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| 場所 | 市役所 7階 食堂 |
| 内容 |
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グループディスカッション(2)(課題の意見共有)
まとめの作業では、まず「調べてきたこと」や「見学で注目したいこと」をそれぞれ付箋に書き出し、自分の考えを班のメンバーに説明しながら模造紙に貼っていきました。意見がそろった後は、似た意見をグルーピングしたり、共通するキーワードを見つけたりするなど、各グループで工夫を凝らしながら模造紙を完成させました。
グループディスカッション(3)(報告会に向けた方向性)
生徒たちは、自分たちの思いや関心を言葉にしながら意見をすり合わせ、グループごとに一つの考えとして発表しました。
中には、「自分たちの平和への思いを、周囲にも広げていきたい」を語る生徒の姿もあり、ただ知識を得るだけではなく、自分たちが何を学び、どう伝えていくかを主体的に考える姿が見られました。
今回の事前学習は、生徒たちにとって沖縄での学びの目的を明確にする貴重な機会となり、今後の沖縄訪問や報告会に向けて、学びを深める第一歩となりました。
沖縄派遣事業当日
| 1日目 8月5日(火) |
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| 2日目 8月6日(水) |
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| 3日目 8月7日(木) |
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ひめゆり平和祈念資料館/ひめゆりの塔
1945年の沖縄戦で亡くなった沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の生徒や教師のための慰霊碑や、ひめゆり学徒隊が体験した沖縄戦の実相を学びました。平和祈念公園では、沖縄戦で亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」、沖縄戦の写真や遺品などを展示した平和祈念資料館を見学しました。
首里城
対馬丸記念館では、1944年に沖縄から本土へ学童疎開の途中で米軍の攻撃を受け、多くの子供たちや引率者が命を落とした「対馬丸事件」について学びました。展示されている資料や遺品、姉を実際に亡くされた遺族の方の話を聞く機会もあり、戦争によって平穏な日常が突然奪われた悲しみと、命の尊さを感じました。
その後、琉球王国の歴史と文化を象徴する首里城を訪れ、首里城の地下に作られた司令部壕の入り口などを見学しました。
続いて訪れたアブチラガマでは、戦時中に住民や負傷兵が避難していた壕の中を実際に見学しました。ガイドの方の説明を聞きながら、暗く湿った空気の中での厳しい生活の様子を知り、戦争の悲惨さや平和の尊さを深く実感することができました。
ディスカッション~沖縄在住者との対話から平和を考える~
沖縄訪問で訪れた場所の振り返りや、戦争の悲惨さや平和の大切さをグループごとテーマを決めて話し合い、発表をしました。
飯上げの道
南風原文化センター・沖縄陸軍病院南風原壕跡では、沖縄戦当時、負傷兵の治療や避難のために使われていた壕の様子や、当時の医療の実情について学びました。
南風原文化センターでは、戦時下の医療体制や看護にあたった人々の苦労を伝える資料や展示を見学し、戦争がもたらした過酷な状況を実感しました。
陸軍病院壕での看護に動員された女学生たちが、近くの集落で作られた食事や水を、アメリカ軍の砲弾をかいくぐって壕まで運んだ「飯上げの道」も通り、当時の過酷さを体験しました。
実際に陸軍病院壕跡を見学することで、暗く狭い空間の中で必死に命を救おうとした人々の姿を思い浮かべ、命の尊さと平和の大切さを改めて感じました。
第1回事後学習
| 日時 | 令和7年8月16日(土)午前9時~正午 |
|---|---|
| 場所 | 市役所 7階 大会議室 |
| 内容 |
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ディスカッションの様子
また、11月の成果報告会に向けて、学んだことを分かりやすく発表するためのパワーポイントづくりにも取り組みました。どの写真を使うか相談しながら、派遣事業当日の写真を楽しそうに選ぶ姿や、スライドの構成を工夫して話し合う真剣な表情が見られました。生徒たちは、グループで協力しながら、自分たちの言葉で平和への思いを伝えようと一生懸命に取り組んでいました。
第2回事後学習
| 日時 | 令和7年8月23日(土)午前9時~正午 |
|---|---|
| 場所 | 市役所 7階 大会議室 |
| 内容 |
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各班発表
生徒たちは、8月に行った沖縄派遣事業で見学した施設や現地で感じたことを振り返りながら、「自分たちにとっての平和とは何か」「学んだことをどう伝えたいか」について活発に意見を出し合っていました。グループごとに役割分担をしながら、伝えたい内容を整理し、写真や資料を効果的に使ったスライドづくりに真剣に取り組む姿が見られました。
発表練習では、発表の順番や話し方、聞く人に伝わりやすい表現を工夫しながら、お互いに意見を出し合い、より良い発表を目指して協力していました。発表後には、第1回事前学習で講話をしてくださった井上弘先生から、発表内容の総評も受け、今回の学習を通して、生徒たちは戦争の悲惨さや平和の尊さを改めて考えるとともに、自分の言葉でそれを伝える力を育んでいました。
中学生沖縄派遣事業成果報告会
| 日時 | 令和7年11月8日(土)午後1時~午後2時半 |
|---|---|
| 場所 | 市役所 7階 大会議室 |
| 内容 |
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市の代表として参加した事前学習・沖縄訪問・事後学習を通して得た学びや感じたことについて、これから班ごとに成果を発表していく意気込みを述べました。
それぞれの班は、学びを踏まえた「平和への思い」を次のように発表しました。
A班:「『命どぅ宝(命こそ宝)』という言葉を大切にし、戦争を学ぶことの大切さを伝えていきたい」
B班:「戦争について学ぶ中で、今の“普通の生活”のありがたさを実感し、この平和を大切にしていきたい」
C班:「戦争を忘れないことも大事だが、戦争を“深く知ること”がより重要だと感じた」
D班:「今ある当たり前を大切にし、過去に起きたことを忘れずに向き合っていきたい」
各班の発表後には、市長から感想があり、生徒たちが市長の質問に答える場面も見られるなど、会場全体で平和について考える有意義な時間となりました。
教育長からは、子どもたち一人ひとりが沖縄での学びを通して強く心を動かされて帰ってきたことが、発表からよく伝わってきたとの感想がありました。
また、生徒たちが班の中で出し合った「コミュニケーションを大切にし、お互いの思いを分かち合うことが大事」「多様な人々と交流し、柔軟な考えを持つことが大切」
といった意見を高く評価し、平和を実現するために“自分の力で何ができるか”を考える姿勢の重要性についても触れ、「とても素晴らしい発表でした」と励ましの言葉が送られました。
市長からは、「沖縄での体験を通して、戦争の“リアル”を感じ取ってきたことがよく分かった。戦争を知ることは大切であり、その先にある ‘平和をどう創っていくか’ を考えることが重要。この体験で得た学びを、ぜひ日々の生活の中で活かしてほしい」との言葉が寄せられました。
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