市長の日記

市長の日記

2025年07月26日(土)

モルディブ訪問記③

7月25日
 3時に起床、フォームラク空港へ。見送りに来られた市長と再会を期して別れ、4:50に離陸、途中での給油を経て、7時過ぎにマレに到着。空港では、独立記念式典に招かれ8時過ぎに到着するらしいインドのモディ首相の歓迎に向け、準備や警備があわただしく行われていた。
 この日は今回の行程における移動日にあたり、時間には比較的余裕があったので、午前中に島内を徒歩にて視察。マレの中心部、大統領公邸付近、水産市場界隈、漁港などを巡る。金曜・土曜は休日のため、比較的静か。人工ビーチでは海水浴に興じる市民の姿。宗教上の理由もあってか、ほとんどの人は着衣で海に入っている。
首都マレは路地裏までバイクがいっぱい首都マレは路地裏までバイクがいっぱい
街なかにはびっくりするような大樹があちらこちらに街なかにはびっくりするような大樹があちらこちらに
沿岸の浜辺では、消波ブロックの内側で市民が海水浴沿岸の浜辺では、消波ブロックの内側で市民が海水浴
 在モルディブの日本国大使館の石神大使らと昼食。今後検討を進めるモルディブとの交流、とりわけフォームラク市との交流事業の実施等の際にはお力添えを頂けるよう、改めて依頼。
在モルディブの石神大使(私の右隣)らと昼食会在モルディブの石神大使(私の右隣)らと昼食会
 午後は宿泊先にて休息や情報整理を行い、夕刻からマレ島に隣接するビリンギリ島へ。
 マレに通勤通学する人も多く、10分間隔で24時間、ビリンギリとマレを結ぶ船が就航している。人口稠密のマレとは異なり、小さいながらも緑が多く穏やかな住宅街で、マレ市ではこの島をカーボンニュートラルにするべく、諸施策を進めているとのこと。ご案内いただいたモルディブ都市・地方自治・公共事業省の皆さんにご案内頂き、特別にチャーターされた小型EVバスで島内を巡る。マレとビリンギリを結ぶ橋の建設の様子、洗堀が進む海岸線、隣接するティラフシ島で建設中の廃棄物処理施設の遠景などを確認。とても印象的だったのは、この島の至るところで見られた、ゆったりした緑陰での「コモン」とも呼ぶべき空間。日中よりもだいぶ涼しくなった夕暮れの中、住民や来訪者らがくつろぎ、小さなカフェスタンドの近辺で和やかに過ごしている。リゾートでも、過密な都市でもない、モルディブの穏やかな日常が感じられた。
マレとビリンギリ島を結ぶ船マレとビリンギリ島を結ぶ船
ビリンギリの沿岸部にも洗堀が各所にビリンギリの沿岸部にも洗堀が各所に
ビリンギリの緑陰はとても穏やかな空間。奥にあるのがEVバスビリンギリの緑陰はとても穏やかな空間。奥にあるのがEVバス
ビリンギリをご案内頂いた皆さんとビリンギリをご案内頂いた皆さんと
​​​​​​​ 夜は、元駐日モルディブ大使で、元外務担当国務大臣のアハメド・カリール氏と再会、懇談。小田原とモルディブの交流が始まったのは、彼が駐日大使時代の2014年にさかのぼる。当時のヤーミン大統領が初来日するにあたり、東京近辺で日本らしさを感じられる都市の訪問を希望され、日本外務省は小田原を推薦。体調の都合で大統領の小田原訪問は直前でキャンセルとなり、その謝罪にカリール氏が小田原に来られたことが、以後の交流の始まりとなった。小田原で開催された地球市民フェスタへのモルディブの参加、東京オリンピックにおけるモルディブのホストタウンとしての協定締結、それに際してのナシード大統領の小田原訪問などが続き、今日に至っている。カリール氏とは、この10年ほどの間のお互いの経緯を振り返りつつ、今後改めての交流推進に向け、すでに公務を退官されてはいるものの、力を尽くしたいとのご意向を頂いた。余談だが、奥様は伊東市出身の日本人で、小田原のことをよく知っていただいており、日本を知悉しているご夫妻の存在はとても心強い。
カリール元駐日大使ご夫妻とカリール元駐日大使ご夫妻と

2025/07/26 17:45 | 未分類

 

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