市長の日記

市長の日記

2025年08月14日(木)

たちばなこども園、まち歩き対談

 13日、午前中は建設中の「たちばなこども園」の現場を訪問しました。
 旧市立下中幼稚園の場所に、保育園と幼稚園の機能を併設する認定こども園として、来年4月の開園を目指し建設が進んでいます。小田原産の木材をふんだんに用い、園児たちが伸び伸びと過ごし、主体性や創造性を育める空間となるよう、様々な工夫が盛り込まれた設計となっています。
 この日は、設計に携わった(株)環境デザイン研究所の仙田会長とプロジェクトマネージャーの宇佐美氏も来られ、設計におけるポイントや特徴などを詳しく伺いました。仙田会長は子どもの育ちと都市構造や建築の関係に関する国内屈指の専門家でもあり、また同研究所では全国各所で木造技術を駆使した建築を多数手がけておられることから、そうした経験からのノウハウが今回のこども園建築に十分に注ぎ込まれています。材料調達や建設を手がける瀬戸建設(株)と加藤建設(株)の皆さんからも、それぞれ担当されてきた業務やプロセス、建築にまつわる技術課題、地元木材の調達に関するご苦労などを聴かせて頂きました。
 園児が過ごす各保育室は園庭に接するように全て1階に配置、地元の無垢材に囲まれた大きな空間で過ごせる園舎となっており、今から完成が待ち遠しく感じられます。この日の訪問と皆さんとの会話については動画で収録し、後日HP等で市民の皆さんにもご覧頂けるようにする予定です。
 午後、昨年12月より連続で開催している講演&市長との公開対談「持続可能な地域社会のデザイン」の第6回目を開催。この日は「まち歩きで出会う、小田原の魅力」と題し、ゲストには丁野朗さんをお迎えしました。
 丁野さんは現在、日本観光振興協会総合研究所顧問を務められているほか、文化庁における日本遺産認定の審査委員会委員長や経済産業省の「近代化産業遺産群」選定委員など、「観光」に連なる多彩な領域の政策形成や地域振興に長年深く関わっておられ、全国各地の観光による地域づくりにご尽力されています。小田原市とは、2012年以来各委員会の座長などを務めて頂き、小田原の地域資源に精通され、それを担う市民や職員とも親しく、小田原の観光まちづくりにおいてはとても大事な役割を果たしてこられました。
 この日は、小田原としてこれからより一層の注力をしていく「まち歩き」について、特に深掘りしたお話を聞かせて頂きました。地域資源が豊富な小田原は全国的に見てもまち歩きのポテンシャルが高く、特に各種地場産業に着目する「なりわい観光」においては国内の草分け的存在で、この分野を大きく育てていくべき、とのご指摘でした。小田原で海・山・里それぞれに「なりわい」が栄えてきた理由として地形的・自然環境的・社会的な要素が重層的に存在していることであり、さらに「なりわい」を支える「人」の魅力があること、観光資源と暮らしが混在していることなど、小田原のなりわい観光のアドバンテージに触れて頂いた上で、今後の取り組みに関し具体的なご提案や課題も複数頂きました。丁野さんには、小田原のこれからの取り組みに引き続きご指導頂くよう、改めてお願い致しました。
​​​​​​​ 今回から、このシリーズは動画で収録し、平日開催ゆえに参加できない皆さんにもご視聴頂けるよう、後日配信するよう考えています。

2025/08/14 12:52 | 未分類

 

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