
小田原おでんのテントでは、よりどり5個500円で販売していた。ちょうど店じまいの前に行ったので、8個500円になっていた。なんとなく小振りで、量から言えば5個だったら見て通るだけだったかもしれない。せっかくのお祭りなのだから500円でたっぷり小田原おでんを味わえたら、楽しいのにと毎年思う。町のスーパーに並ぶメーカーおでんも、あれこれとタネの種類の多さを誇っている。「ふるさとおでん」も、よほどの特色を出さないと大量生産品に負けてしまう。小田原おでんの原初は小田原名産の蒲鉾にあるとのこと。揚げた色より蒲鉾の白さが目立つおでんが食べたい。ちなみに、小田原おでん本店というのがある(表を通ったことがある)。ここでは、庶民のおでんとはちょっと違う高級おでんが味わえるらしい。おでんの道は二つある。ソフィスケーティッドな席をしつらえるか、カウンター越しにおやじの差し出した湯気の立つ熱々大根をつつくか、だ。