
相模人形芝居は、三味線の伴奏にあわせて語られる義太夫節の浄瑠璃にあわせて三人で人形を遣う、日本の伝統的な人形劇の一種です。
下中座(しもなかざ)は神奈川県小田原市小竹地区に伝わる、国の重要無形民俗文化財「相模人形芝居」を伝承する民俗芸能団体です。
今回の自主公演は、平成29年5月に開講した「第2回人形教室」の活動の1年間の成果を発表するもので、受講生たちの初舞台となります。
幕開けの演目は、「序三番叟」です。下中座の指導を受ける県立二宮高校の相模人形部が特別参加で上演します。「壺坂観音霊験記 山の段」は、お里・沢市の夫婦愛を描いた世話物で、歌舞伎や講談、浪曲にもなった、よく知られた演目です。受講生の皆さんの一年の稽古の成果をご覧ください。また、1月の小竹公民館公演で地元の皆さんに披露され、2月の相模人形芝居5座大会でも上演された「生写朝顔話 宿屋の段 大井川の段」も必見です。座員による人形の三人遣いの巧みさをぜひ見てください。
人形教室は26年ぶりに再開されたもので、国の重要無形民俗文化財に指定されている相模人形芝居下中座の後継者育成の取り組みとして注目されています。受講生は、人形操法や人形の扱い方、人形の遣い方の姿勢などの基本から学んでいます。林美禰子座長の指導の下、座員と共に練習を重ね、成長を続ける受講生の皆さんを応援しましょう。
小田原で『伝承』される伝統芸能、相模人形芝居下中座をみんなで応援しましょう。
馴染みの方も初めての方も誘い合わせて出かけましょう。
美しい人形にも会えますよ。
相模人形芝居下中座 第2回人形教室1周年記念自主公演
【日時】 平成30年5月27日(日) 午後2時開演(午後1時30分開場)
【場所】 小田原市生涯学習センターけやき 2階ホール(荻窪300)
【演目】 「序三番叟」(じょさんばそう)
「壷坂観音霊験記 山の段」 太夫・黒栁公江
(つぼさかかんのんれいげんき やまのだん)
「生写朝顔話 宿屋の段 大井川の段」 太夫・佐藤光昭
(しょううつしあさがおばなし やどやのだん おおいがわのだん)
三味線・竹本土佐子
【入場料】無料