市長の日記

市長の日記

2025年04月17日(木)

お堀の清掃、自治会アンケート、酒匂川水系 ほか

 16日、小田原城のお堀(馬屋曲輪南堀)にて、西神奈川ダイビング事業者安全協議会の皆さんによるお堀の清掃活動が行われました。小田原市内のみならず県内各所から参加されたプロのダイバーの皆さんが、お堀に潜ってゴミを回収して頂くという貴重な作業。平成27年から始められ、コロナの時期は未実施でしたが一昨年から再開、今回が6回目となります。桜の花びらが散り敷いているお堀に入水、水底は泥がたまっていたり一部足のつかない場所があったり、何より作業をすると泥が舞い上がって視界はほぼゼロという難しい環境の中、皆さんは頑張って作業を行って下さいました。来月3日には本市最大の観光イベントである小田原北條五代祭りがあり、多くの観光客でいっぱいになるお堀周辺。キレイなお堀でお迎えできることは何より有り難いと、私からも感謝の気持ちをお伝えしました。
 午後、小田原市第32区(南町の国道1号から海岸の間、旧武家屋敷界隈)の皆さんがご来訪。2年間かけて実施し取りまとめられた自治会アンケート調査の結果報告と、それを踏まえた今後の取り組みについて意見交換が行われました。令和4年に小田原市地域政策課が行った担い手育成支援講座にて、NPO法人湘南NPOサポートセンターの宮崎道名さんからのお話を受けて、古谷自治会長らが一念発起。「自治会活動の活性化と、住民が望むまちづくり」を目指して、地区の全住民を対象にアンケートを行い、十字地区まちづくり委員会の予算を活用し、調査結果をレポートにまとめたものです。自治会に加入する510世帯を対象に実施、556名!から得られた回答を、地域で暮らし子育て支援活動などをしている女性たち(移住してまだ数年)が集計、多角的に分析。たいへん立派で詳細な報告書にまとめ上げられました。細部のご紹介は割愛しますが、こうした形で地域住民の皆さん自身がまちの未来に向けてアンケート調査を行うこと自体が希有なこと、さらにはその作業に様々な住民が参加して取りまとめに至ったこと、結果から普段は参加していなくても地域のことに関心を持っている人たちは大勢いると分かったことなど、実に意義深く収穫の多い取り組みであったと感じます。32区の中だけでなく、アンケート実施から今後の取り組みに至るまでのプロセスを、他地域の皆さんにも紹介して頂くような機会を設けられたらと思います。
​​​​​​​ 7階大会議室では、酒匂川水系保全協議会の令和7年度総会が開かれました。かつて、急速な工業化や都市化の進展により酒匂川の水質悪化が問題となっていた背景の中、流域の自治体・企業・諸団体などを構成員として昭和35年に設立され、今年で65周年を迎える、長い活動歴をもつ協議会です。小田原市が会長を務め、水質保全が重要テーマであった初期から、現在は流域の恵まれた自然環境の保全や、子どもたちの教育、生物多様性を視野に入れた交流など、活動は多岐にわたっています。総会では、今年度実施予定の活動案や予算案などについて承認。行政境を超え「流域」という一体感の中で、環境保全や経済循環、自然と調和した暮らしなどを充実させていくことが大切な時代。協議会の活動も、できるだけ丁寧に行っていきたいと考えています。

2025/04/17 13:16 | 未分類

 

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