小田原交流パトロールとの懇談会
【令和7年10月20日開催】
開催日 |
令和7年10月20日(月) |
|---|---|
場所 |
本庁舎3階 庁議室 |
参加者 |
小田原交流パトロール 6名 |
テーマ |
小田原交流パトロールとして活動するにあたっての現状と課題 |
小田原交流パトロールとは
市内ホームレスに対し、巡回パトロールを実施し飲食物の配給や生活用品、医薬品等を提供し、市と連携して施設入所や生活保護申請の支援、その後の見守りを実施しているボランティア団体です。
今回は、小田原交流パトロールから6名の方にご参加いただきました。
今回は、小田原交流パトロールから6名の方にご参加いただきました。
「小田原交流パトロールとして活動するにあたっての現状と課題」
参加者の皆さんから出たご意見
【市長から質問】
所謂ホームレスの方について、目に見えて路上にいらっしゃる方は確かに減っているんですが、やはり若者の収入、シングルの方の収入、子育てしながら働いているお母さんたちの収入は年収200万円を切るような状況で、生きづらさを抱えている方は本当に増えています。
こういった部分を取り組んでいったほうがいいんじゃないか、こういう制度が必要なんじゃないか、というご意見があればいただきたいと思います。
所謂ホームレスの方について、目に見えて路上にいらっしゃる方は確かに減っているんですが、やはり若者の収入、シングルの方の収入、子育てしながら働いているお母さんたちの収入は年収200万円を切るような状況で、生きづらさを抱えている方は本当に増えています。
こういった部分を取り組んでいったほうがいいんじゃないか、こういう制度が必要なんじゃないか、というご意見があればいただきたいと思います。
普段の活動について
・現在、定期的なパトロールは行っていない。しかし何かあったときには、すぐに現場に行って対処できるような状況は常につくっているつもり。そのために「ホームレスの方を見た」と情報をくれるような方と連携を取るようにしている。情報を得たら、現場に行って話を聞いて「これからどうしようか」とホームレスの方といろいろ話しながら、生活保護を受ける必要があれば繋げている。
・アパート設定、貸家設定をして、我々の活動を理解してくれる不動産屋さんと一緒になって入居に繋げていくという状況をつくってきた。今、目に見えるホームレスの方は小田原にはほとんどいない。だから、あとは何かあった時、動ける状況だけはつくっておく、というようにしている。
・アパート等に入居させた後は、2週間に1回、もしくは月に1回ぐらい「元気?」と声掛けをする。そのうち、問題がなければ2、3ヶ月に1回、半年に1回、年に1回、あとは「何かあったら、電話ちょうだいね」と言って間隔を伸ばしていく。
・今思い出すと、活動のなかで何人か連絡が取れなくなって、亡くなられていた、というケースもあった。警察の緊急連絡先に我々の連絡先が入っているから、連絡をもらって、市とやりとりをして、最後は福祉葬まで立ち会うこともあった。それまで親族の方に連絡を取れなかったが、最後の看取りのときに訪ねてこられるということもある。家族間の問題もあり、難しいなと思うところはある。結果的には孤独死ではあるが、それでも自分の家で亡くなられたところがひとつ良かったかなと思う。
・我々も、初めて会ったホームレスの方だと、全くコミュニケーションをとれないことがたくさんある。こちらから声をかけても応えてもらえないことが多い。しかし、根気よく何度か訪問していく。初期の頃はコミュニケーションが取れなくて、何が問題なのか、どうしたらいいのかわからなかった。だんだん経験を重ねて「この人は何を一番必要としているのか」という点を理解できると、そのあとは意外とスムーズにコミュニケーションがとれ、生活保護等の制度に繋げることができる。
・アパート設定、貸家設定をして、我々の活動を理解してくれる不動産屋さんと一緒になって入居に繋げていくという状況をつくってきた。今、目に見えるホームレスの方は小田原にはほとんどいない。だから、あとは何かあった時、動ける状況だけはつくっておく、というようにしている。
・アパート等に入居させた後は、2週間に1回、もしくは月に1回ぐらい「元気?」と声掛けをする。そのうち、問題がなければ2、3ヶ月に1回、半年に1回、年に1回、あとは「何かあったら、電話ちょうだいね」と言って間隔を伸ばしていく。
・今思い出すと、活動のなかで何人か連絡が取れなくなって、亡くなられていた、というケースもあった。警察の緊急連絡先に我々の連絡先が入っているから、連絡をもらって、市とやりとりをして、最後は福祉葬まで立ち会うこともあった。それまで親族の方に連絡を取れなかったが、最後の看取りのときに訪ねてこられるということもある。家族間の問題もあり、難しいなと思うところはある。結果的には孤独死ではあるが、それでも自分の家で亡くなられたところがひとつ良かったかなと思う。
・我々も、初めて会ったホームレスの方だと、全くコミュニケーションをとれないことがたくさんある。こちらから声をかけても応えてもらえないことが多い。しかし、根気よく何度か訪問していく。初期の頃はコミュニケーションが取れなくて、何が問題なのか、どうしたらいいのかわからなかった。だんだん経験を重ねて「この人は何を一番必要としているのか」という点を理解できると、そのあとは意外とスムーズにコミュニケーションがとれ、生活保護等の制度に繋げることができる。
現状の問題点について
・路上生活をしている方というのは目に見えて減少したが、潜在化してしまった部分はより深刻化していると思っている。例えば、住居がなく、ネットカフェを利用する方はなかなか見つけづらい。
・今まで我々が関わってきたホームレスの方の多くは自由な発想をもつ方で、気にくわないと返事もしないという状況が多かった。路上生活から個人で居宅を設定するというのはなかなか厳しい面があるから、無料低額宿泊所等に入ってもらい、そこで1人で住める状況をつくるための訓練をしてもらう。慣れてもらって、そのあと居宅に移行するというような状況を目指していく。ただ、自由に生きている方なので「1階にいたら2階の音がうるさい」「2階にいたら1階から文句を言われた」ということで、すぐ出ていかれることもある。後のフォローが大変なこともある。
・いつでも自分がヘルプを訴えられる環境づくりには、やはり自分の居宅があるということが一番の原則だと思う。高齢者の方、或いは独居の方でも住所がちゃんとある方は、民生委員、それから地域包括等のセーフティーネットの中にいるので、ある程度の見守りはできている。ところが、路上生活の方たち、それから、所謂ネットカフェ難民の方たちを見守るセーフティーネットがない。
・今まで我々が関わってきたホームレスの方の多くは自由な発想をもつ方で、気にくわないと返事もしないという状況が多かった。路上生活から個人で居宅を設定するというのはなかなか厳しい面があるから、無料低額宿泊所等に入ってもらい、そこで1人で住める状況をつくるための訓練をしてもらう。慣れてもらって、そのあと居宅に移行するというような状況を目指していく。ただ、自由に生きている方なので「1階にいたら2階の音がうるさい」「2階にいたら1階から文句を言われた」ということで、すぐ出ていかれることもある。後のフォローが大変なこともある。
・いつでも自分がヘルプを訴えられる環境づくりには、やはり自分の居宅があるということが一番の原則だと思う。高齢者の方、或いは独居の方でも住所がちゃんとある方は、民生委員、それから地域包括等のセーフティーネットの中にいるので、ある程度の見守りはできている。ところが、路上生活の方たち、それから、所謂ネットカフェ難民の方たちを見守るセーフティーネットがない。
炊き出し、フードバンクについて
・教会で炊き出しを行った際、生活保護を受けている方へ食料提供することが本当にその人のためになるのか悩んだことがあった。無料の炊き出しばかりを当てにするのは、その人のためにならないという考え方もある。すごく難しい問題だと感じる。しかし、当てにされるということ、そこに当てにできる場所があるというのは、やはり良いことなのではないかなと思っている。
・小田原にはいろいろな自治会があるかと思うが、自治会によっては「災害時はメンバー以外に非常食を渡さない」とはっきり宣言しているところもある。災害時、ホームレスの方の食糧支援をどうするのかという点には課題が多い。緊急時の食料供給システムの中に、フードバンクを入れてほしい。
・2市8町で、食料品を提供してくれる方、それを運んでくれる方、そしてそれを必要としている方に渡す方たちのネットワークを構築できないかなと考えている。
・小田原にはいろいろな自治会があるかと思うが、自治会によっては「災害時はメンバー以外に非常食を渡さない」とはっきり宣言しているところもある。災害時、ホームレスの方の食糧支援をどうするのかという点には課題が多い。緊急時の食料供給システムの中に、フードバンクを入れてほしい。
・2市8町で、食料品を提供してくれる方、それを運んでくれる方、そしてそれを必要としている方に渡す方たちのネットワークを構築できないかなと考えている。
教育について
・ホームレスの方のことを「汚い」「いると困る」と考えてしまう方が多い。その意識を何とかしていかないといけないと思っている。「困った人たち」ではなく「困ってる人たち」であるということを伝えていき、「だから皆で何とかしてあげないと」という発想になるよう、子どもたちに教育できたら良いと思っている。
・ホームレスは自己責任なのか、中学校の授業中に無記名で意見を書いてもらって、紙上討論の形で激しく議論した。最終的に多くの子が自己責任論を乗り越えていった。その中で子どもたちが「小田原にホームレスの方を支援する団体はあるの?」と質問してくれたので調べたところ、この団体を知り、そこで今の活動に合流することができた。自己責任論の授業は毎年やるようになった。とても嬉しかったのは、授業をした後、3人くらいの生徒が卒業するまでずっと木曜パトロールに一緒に行ってくれたこと。関心を持って毎週来てくれた。本当によく来てくれたなと思う。
・「自分では解決できないが、行政に働きかけて何とかしてもらおう」という視点を持てるように、子どもたちの教育の機会があれば良いのではないか。
・ホームレスは自己責任なのか、中学校の授業中に無記名で意見を書いてもらって、紙上討論の形で激しく議論した。最終的に多くの子が自己責任論を乗り越えていった。その中で子どもたちが「小田原にホームレスの方を支援する団体はあるの?」と質問してくれたので調べたところ、この団体を知り、そこで今の活動に合流することができた。自己責任論の授業は毎年やるようになった。とても嬉しかったのは、授業をした後、3人くらいの生徒が卒業するまでずっと木曜パトロールに一緒に行ってくれたこと。関心を持って毎週来てくれた。本当によく来てくれたなと思う。
・「自分では解決できないが、行政に働きかけて何とかしてもらおう」という視点を持てるように、子どもたちの教育の機会があれば良いのではないか。
今後の活動について、市政に期待すること
・訪問看護などの現場で働いていた方がボランティアで関わってくれることもあったが、我々がホームレスの方にアプローチした時に、健康状態が良好であるかというところまではわからない。行政として、ホームレスの方の健康状態を見守るような制度があれば良いと思う。専門家がパトロールをして「この人はすぐ路上生活をやめなければ危険」、「すぐ救急車を」という判断ができるような制度があっても良いのではないか。
・体の健康面だけではなく、心の健康についても専門家の見回りが必要だと思う。コミュニケーションを取りづらい方とどうやりとりするか、という課題を専門家に担っていただけると良い。こころの病を抱えていらっしゃるホームレスの方だと、なかなか初対面でコミュニケーションを取るのは難しいと思う。
・体の健康面だけではなく、心の健康についても専門家の見回りが必要だと思う。コミュニケーションを取りづらい方とどうやりとりするか、という課題を専門家に担っていただけると良い。こころの病を抱えていらっしゃるホームレスの方だと、なかなか初対面でコミュニケーションを取るのは難しいと思う。
【市長のコメント】
支えていく地域体制を作っていくためには、制度的な面も勿論、受け入れをする地域側のマインド、心の問題も含めて乗り越えて行かないと、今後は本当に生きづらい社会になっていくような気がします。
支えていく地域体制を作っていくためには、制度的な面も勿論、受け入れをする地域側のマインド、心の問題も含めて乗り越えて行かないと、今後は本当に生きづらい社会になっていくような気がします。
小田原交流パトロールの活動に興味のある方は、生活援護課(0465-33-1463)までお問い合わせください。
市長の日記から(抜粋)
20日、第7次総合計画第1期実行計画の策定に活かすべく市内の諸団体と行っている「市民と市長の懇談会」の一環として、「小田原交流パトロール」の皆さんと意見交換を行いました。この団体は、経済や雇用状況の悪化による失業、傷病や高齢、家族関係など様々な理由で居所を失い、路上生活を余儀なくされている方々(いわゆるホームレス)への支援を行うべく、平成9年より活動をされています。定期的に市内各所(海岸、河川敷、駅周辺、城址公園周辺など)を巡回、飲食料の配給や、必要に応じて毛布・衣類・生活用品・医薬品等を提供しつつ、路上生活からアパート等への入居、生活保護の申請の支援などを行い、自立をサポートすることを目標としています。市生活援護課ともよく連携して頂いています。
活動当初は市内に100人近く存在していたホームレスの人々が、同団体の活動により現在は数名まで減少。定期的な巡回は現在休止しているものの、自立した人たちのその後のフォローも行っておられます。パトロールで出会うホームレスの人たちと、最初はなかなかコミュニケーションが取れずとも、粘り強く声をかけ続け、自立を目指し丁寧な支援を続けられてきた同団体の活動は、たいへん貴重で尊いもの。ホームレスの人たちが減ったとは言え、社会の中に確実に拡がっている貧困や格差、生きづらさの現状を考えれば、こうした他者へのまなざしやいたわり、支え合いが地域社会にあることは、とても大切。同団体の地道な活動をサポートしつつ、その活動からの示唆に行政も学び続ける必要があります。
活動当初は市内に100人近く存在していたホームレスの人々が、同団体の活動により現在は数名まで減少。定期的な巡回は現在休止しているものの、自立した人たちのその後のフォローも行っておられます。パトロールで出会うホームレスの人たちと、最初はなかなかコミュニケーションが取れずとも、粘り強く声をかけ続け、自立を目指し丁寧な支援を続けられてきた同団体の活動は、たいへん貴重で尊いもの。ホームレスの人たちが減ったとは言え、社会の中に確実に拡がっている貧困や格差、生きづらさの現状を考えれば、こうした他者へのまなざしやいたわり、支え合いが地域社会にあることは、とても大切。同団体の地道な活動をサポートしつつ、その活動からの示唆に行政も学び続ける必要があります。
この情報に関するお問い合わせ先
広報広聴室 広聴係
電話番号:0465-33-1263