2日、午後から白山中学校へ。近年の夏の猛暑から児童生徒を守るために今年度から開始した、小中学校屋内運動場(以下、体育館)への空調設備設置工事が完了したため、関係者を集めての「体感会」を開催しました。小中学校の空調設備については、令和元年度に普通教室で設置を行ったのを皮切りに、この令和8年度で特別教室や調理場に設置が完了する予定です。体育館については夏の酷暑が常態化する中、これ以上先延ばしは出来ないとの判断から、まずは小学校中学校の各2校(桜井小、下中小、白山中、鴨宮中)に設置を行い、その運用を踏まえて令和11年度までに全小中学校への設置を進めることとしています。
体感会が開かれた午後の時間帯は、朝からの雨で気温は低めながら湿度が高い状況。体育館に入ると、すでに空調設備が稼働しており快適な涼しさに驚きました。館内には両サイドの壁面に3カ所ずつ、計6カ所の給気ユニット(冷気の吹き出し口)が設置されており、外から取り込んだ新鮮な外気をフィルタ清浄して送風、人の居住域(床面から2mほど)を冷やし、館内の熱い空気を押し上げて排気口から外部に出す仕組み。空間全体を冷やす方式ではなく、空間下部に冷気が溜まる原理を活用した「置換空調方式」とのこと。館内に面する給気ユニットは厚手のフィルムで覆われ、子どもたちがぶつかっても、またボールなどが当たっても衝撃を和らげるようクッション材が施されています。冷気は無数の小さな穴から送り出されており、送風による風はほとんど感じられず、バトミントンなどの競技への風の影響はなく、また災害時の避難所運営におけるテント等への不具合なども心配ないとのこと。体育館外部に設置するのは、小型の空調ユニットとダクトのみで、工事もごく短期間で可能であり、設置費用は従来想定されていた金額よりも安価に抑えられます。
今後は、運用しながら空調効率や断熱改修の要否、ランニングコストの検証などを踏まえ、整備手法を見定めた上で次年度以降に他校への展開を進めることとします。来週あたりから暑くなりますので、実際に体育館で活動する児童生徒たちの反応も待ちたいと思います。