8日夕刻、国府津の寳金剛寺をお訪ねしました。今年度予算において、同寺が所蔵している貴重な文化財の修復に補助を行うことから、修復作業が行われる京都へ運ばれる前に拝見させてもらうべくお訪ねしたものです。
寳金剛寺は、829年、弘法大師・空海の十大弟子の一人である杲隣大徳(ごうりんだいとく)によって創建された、東寺真言宗の古刹で、本山は京都の東寺。ご本尊の地蔵菩薩立像(県重要文化財)、大日如来坐像(国重要文化財)、不動明王及両童子立像(県重要文化財)など、平安、鎌倉期の像、小田原北条氏や徳川家からの古文書、多くの仏画などを所蔵されています。今回修復のお手伝いをさせて頂くのは、市指定文化財である2幅からなる「両界曼荼羅図」。いずれも絹本著色で2m×1.3mの大きなもの。2029年に開基1200年を迎えることから、それまでに修復を済ませたいとのご意向です。
