13日は、午前中に幾つかのミーティングを済ませた後、東京へ。複数の訪問・面談を巡りました。
まずは、下北沢へ。小田急線の下北沢駅前後の線路が、地上から地下へと移設されたことにより生まれた広大な軌道敷の空間を、様々な施設やスペースを創出し繋ぐことによって、街に新たな活気や潤い、賑わいが創り出されています。構想から開発、その後の運営支援まで手掛けてこられた小田急電鉄の橋本さんに、その「下北線路街」を端から端までご案内頂きました。
東端は東北沢駅、中央に下北沢駅、西端は世田谷代田駅。街に開かれた新しいタイプのホテル、個店が立体パズルのように組み立てられた商業ゾーン、ライブや演劇などができるカフェ、ミニシアターを併設した飲食施設、新たなチャレンジや個店の思いを応援する長屋、全国から高校生や大学生が集まる居住型教育施設、地域とのつながりを大切にする認可保育園、喧騒を離れ日々の疲れを癒す温泉旅館・・・。それらをつなぐ園路や空地を緑化し街に潤いをもたらす園芸チームの存在、歩道を整備した世田谷区とのコラボレーションなども大事な要素。何より、従来型のハコモノ発想ではなく、住民や事業者、若い世代が主体的にまちづくりに参画したり、新しいチャレンジを目指したり、出会い繋がり合うことで新たな取り組みが生まれたり・・・そうした動きを生み出す空間や仕組みを備えた街として、この広大な軌道敷全体をデザインし、その立ち上がりを実現してきた小田急さんの力量に、改めて感服致しました。
訪問後、私と一緒に視察に参加した市都市部の職員らも交えて、小田原のまちづくりへのヒントなどについて意見交換。地域資源が極めて豊富ながら、まだそのポテンシャル発揮の余地が大きい小田原のまちの今後に、たくさんの示唆を頂きました。
