石造物調査会調査報告(2020年10月6日版)

平成29年度から公募による市民ボランティアとともに市内にある石造物調査を始めました。
ここでは、令和2年度第2回目の10月6日(火)に調査した場所と確認した石造物の一部をご紹介します。
 
調査の様子

調査の様子

今回は小田原市久野宮本の川端にお邪魔しました。
寒念仏塔に寄進者の名前が多く書かれており、記録に苦労している情景です。
久野の調査は始まったばかりですが、既存の調査から大きな寒念仏塔が多くあることが分かっています。
ここにも大きな寒念仏塔が2基ありました。文化年間と慶応年間、江戸時代末期に建立されました。
今後の調査で久野の寒念仏塔が大型化した理由がわかることを期待しています。
無量光寺関係の碑

無量光寺関係の碑

「南無阿弥陀仏」の名号塔ですが、「当麻道場」とあります。
現在の相模原市にある時宗の寺院・無量光寺に参拝した記念碑かと思われます。
建立者を見てみると、久野の各地区に現在でも見られる苗字が何軒分も並んでいることから、久野村内で講を作って詣でたのでしょうか。建立年は明治13(1880)年です。想像を掻き立てられる石造物です。
川端の道祖神

川端の道祖神

川端の道祖神です。
周囲には怪しげな石も・・・
近所の方の話では、かつて小正月のどんど焼きの際に、この道祖神を公民館の広場まで持っていきどんど焼きをしたそうです。
今では動かすことはないそうです。
側面には建立年が彫られており、明治45(1912)年に建立されたことがわかります。

調査地と確認した石造物

  1. 久野宮本川端:道祖神、寒念仏塔、当麻道場巡礼碑

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:生涯学習課 郷土文化館係

電話番号:0465-23-1377

この情報についてのご意見・ご感想をお聞かせください!

このページの情報は分かりやすかったですか?

※システム上、いただいたご意見・ご感想に対する回答はできません。
回答が必要な内容に関しましては、お問い合わせ先の担当課まで直接お願いいたします。
※住所・電話番号等の個人情報については記入しないようお願いいたします。
※文字化けの原因となる、丸付き数字などの機種依存文字や半角カタカナは記入しないようお願いいたします。

ページトップ