石造物調査会調査報告(2020年12月19日版)

平成29年度から公募による市民ボランティアとともに市内にある石造物調査を始めました。
ここでは、令和2年度第5回目の12月19日(土)に調査した場所と確認した石造物の一部をご紹介します。
久野坊所の盃を持つ道祖神

久野坊所の盃を持つ道祖神

今回は久野の山間部にある石切場跡を中心に久野坊所の盃を持つ道祖神、総世寺元地、南足柄市三竹の御嶽神社(小田原市西部の村々の氏神だった)を拝見しました。
写真は久野坊所にある盃を持つ道祖神です。風化のためわかりにくいですが、二柱の神が片手に盃を持っています。
盃を持つ道祖神は、長野県に多く見られますが小田原市ではここでしか見られないかと思います。
南足柄市にはいくつかあるようですが、時代による流行か、地域の特徴なのか、今後研究が必要です。

久野家路戸石の刻印石

久野家路戸石の刻印石

市内早川や片浦、久野の山間部では刻印が彫られた岩を目にすることがあります。
この刻印のある岩は、江戸時代に小田原城の石垣普請のため各地の大名家が石材を切り出した場所の境を示すものとされています。
市内では早川の石丁場が「史跡 ・江戸城石垣石丁場跡(早川石丁場群関白沢支群)」として国の指定史跡になりましたが、久野にも石切場があったことがわかります。

写真の岩には一と丸、扇の刻印があります。どの大名家のものかは明らかになっていません。
地権者や地元のかたは知っていても、一般にはあまり知られていません。
この刻印はすでに報告されています。
報告された論文:内田清著「足柄・小田原産の江戸城石垣石ー加藤肥後守石場から献上石図屏風まで」、『小田原市郷土文化館研究報告』№37、小田原市郷土文化館、2001年。

今回は地権者の許可をいただき、立ち入るとともに苔を落とさせていただきました。

南足柄市三竹、御嶽神社側の切られた石

南足柄市三竹、御嶽神社側の切られた石

南足柄市三竹の御嶽神社は、小田原市西部の村々の氏神であった神社です。
平安時代の創建とされ、蔵王権現の木像などが見つかっている神社です。
狼信仰の神社でもあるため、社殿には狛犬ならぬ狛狼の木像があります。
※通常公開はしていません。

写真は切られたまま残された石で、神社の西50メートル程のところで見つかりました。
別の石には刻印があり、ここにも石切り場があったことがわかりました。
11月10日の神静民報に掲載されたばかりだそうです。
 


最終更新日:2021年01月13日



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