【平成26年】板橋周辺歴史的建造物リレー第4走「幻庵・野崎廣太と小田原」

幻庵・野崎幻庵
近代政財界の重鎮らが競って別邸を構えた市内の板橋や隣接する南町周辺に点在する歴史的建造物等の建築としての価値や意匠上の魅力、今後の活用に向けた取組み、旧邸主やゆかりの人物に関わる事績等を、講演などにより、リレー形式で紹介する事業が「板橋周辺歴史的建造物リレー」です。
第4走では、かつて小田原の地に別邸「自怡荘」や「安閑草舎」を営んだ幻庵・野崎廣太について、講演や史跡などの散策、ゆかりのメニューによる食事やお茶から紹介します。
幻庵・野崎廣太は、現在の日本経済新聞社や三越の社長などを歴任した実業家で、大正7(1918)年に三越の社長を退任するとともに、小田原十字町の諸白小路(現:小田原市南町)に自怡荘(じいそう)、天神山伝肇寺裏(現:小田原市城山)に安閑草舎・山房(あんかんそうしゃ・さんぼう)を設け、この地で晩年を過ごしました。
また、数寄茶人としても知られ、自怡荘に窯を設けて自ら茶器を焼き、政財界人のみならず地元の様々な人とも茶事を通じて交流、小田原に茶道文化を広めました。幻庵・野崎廣太が自怡荘内に設けた茶室「葉雨庵」(よううあん)は、松永記念館の庭園内に移築され、国登録有形文化財として保存公開されています。
日時 | 平成26年3月29日(土) 午前10時00分~午後2時00分 ※2月9日に開催予定でしたが、雪の影響により開催日程が変更となりました |
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内容 | (1)講演 午前10時00分~11時00分(午前9時30分~ 受付) 「幻庵・野崎廣太と小田原‐ゆかりの人びとや建物を中心に‐」 【会場】松永記念館本館2階和室 (2)史跡などの散策 午前11時00分~12時30分 【場所】松永記念館(茶室・葉雨庵)、安閑草舎跡、自怡荘跡など (3)野崎幻庵ゆかりのメニューによる食事と抹茶 午前12時30分~午後2時00分 幻庵作の茶杓などもご覧いただけます。 【会場】清閑亭 |
講師 | (1)(2)とも田代道彌さん(小田原の城と緑を考える会会長) (3)の抹茶も点てていただきます |
定員 | 20人(申込先着順) 定員に達したため、募集を終了いたしました。 |
費用 | 3,500円(食事および抹茶代として) |
問合・申込 | 小田原市郷土文化館まで電話で 電話:0465-23-1377 |
主催 | 板橋秋の交流会実行委員会(事務局:小田原市郷土文化館) |
松永記念館

松永記念館は、戦前・戦後と通じて「電力王」と呼ばれた実業家であり、数寄茶人としても高名であった松永安左ヱ門(耳庵)が、昭和21年に小田原へ居住してから収集した古美術品を一般公開するために、昭和34年に財団法人を創立して自宅の敷地内に建設した施設です。昭和54年に財団が解散し、その敷地と建物が小田原市に寄付されました。
市では、昭和55年10月に小田原市郷土文化館の分館として設置し、特別展や企画展を本館・別館展示室で開催しています。また、昭和61年に移築した野崎廣太(幻庵)の茶室「葉雨庵」や、補修保存工事後に平成13年から公開している安左ヱ門の居宅「老欅荘」、令和2年に移築・復元した安左ヱ門ゆかりの田舎家「無住庵」など、国登録有形文化財となっている貴重な建物も見学及び利用できます。
また、庭園は平成19年2月「日本の歴史公園100選」に選ばれ、四季を通じ様々な花を観賞できます。
主な施設内容:茶室(有料)・展示室
交通のご案内
【鉄道】
・箱根登山鉄道「箱根板橋駅」下車徒歩10分
【バス】
小田原駅東口から
・箱根登山バス H・T・TP線
・伊豆箱根バス Z・J・U・P線
「上板橋」停留所下車徒歩6分、もしくは「箱根板橋駅」停留所下車徒歩10分
・小田原宿観光回遊バス・うめまる号(年末年始を除く土日祝日運行)
「箱根板橋駅」停留所下車徒歩10分
【駐車場】
23台(マイクロバス用、及び障がい者用区画あり)
住所 | 神奈川県小田原市板橋941-1 |
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TEL | 0465-22-3635 |
休み | 年末年始(12月28日~1月3日) |
開館時間 | 茶室 午前9時00分~午後4時00分/展示室 午前9時00分~午後5時00分(入室は午後4時30分まで) |
関連リンク | [松永記念館 ホームページへ]
[小田原宿観光回遊バス・うめまる号 ホームページへ] |
アクセスマップ
関連情報リンク
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:生涯学習課 郷土文化館係
電話番号:0465-23-1377