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2016年07月08日(金)

小田原の街でこんな美術展 小田原美術の若い力      ー第5回こみね展―

小田原のお堀端から大堀切へ登る坂がある。この一帯は小峰と呼ばれている。朝夕に高校生が行き交う。この小峰とよばれる高台にある私立相洋高等学校美術部の作品展「こみね展」が、7月14日(木)から17日(日)まで、栄町のアオキ画廊で開かれる。美術部員たちのこの1年間の成果だ。美術部員の二人から、それぞれの作品に対する想いを語ってもらった。

■モンドリアンに自分の感性を重ねる■
 

3年生の原田千夢(部長)さんは、作品『高文連ポスター原画』について「一昨年(1年次)に制作した作品が、図らずもモンドリアン調の作品となったことをきっかけに、自分の作品の方向性を見出しました。そして昨年(2年次)も同じ方向性で作品の制作にあたり、また新しいアイデアも盛り込みました。その結果、出品した大会では受賞することができ、とても満足のいく作品となりました」という。紙にアクリル/514×728。

■夕と夜の色彩の溶け込みに魅せられて■
 

同じく3年生の村岡郁実さん(副部長)は、時の『はざま』にみた感動を描いた。「学校の帰り道で空を見上げたとき、夕方と夜の間のような色合いをしていて魅かれました。その一時の間しか見ることのできない空の様子への感動を描きたいと思い制作にあたりました。特に注目したのは、空や雲のコントラストでした。自分でも気に入っている作品なので、たくさんの方々に観ていただきたいと思います」と。キャンバスに油彩/F40号。

小田原市展でも西相展でも高校生の出品が多くなってきている。一般の部で入賞を果たした作品もあった。ここ小田原でも、若い世代の美術への関心が高まり、優れた作品が日々生まれているということであろう。高校生の作品は、モチーフにも、構図にも、色彩にも、感性にも、独特の若さが溢れる。「こみね展」を訪ねて、新鮮な息吹に触れ、新しい世代の力を応援しよう。(ゆきぐま記)
 
第5回こみね展
日 時 2016年7月14日(木)-17日(日) 10時-18時(最終日16時30分まで)
会 場 アオキ画廊 小田原市栄町2-13-20 電話0465-23-5624
照会先 相洋高等学校美術部 0465-22-0211 (直)0465-22-0214
 

2016/07/08 11:28 | 美術

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