建造物・徳川家康陣地跡の碑
徳川家康陣地跡の碑
市指定 昭和36年3月30日
所有
個人
所在
寿町4-14-15
形状
碑の総高 335cm
碑石の高さ 222cm
巾 130cm 厚さ 28cm
碑石は短冊形で、長方形の平らな基壇と基礎石を二段に設け、その上に置かれています。
碑には、「神祖大君営祉ノ碑」と刻まれ、その下に長い碑文が刻まれています。
概説
この記念碑は、天正18年(1590)の小田原戦役の際、徳川家康が陣を張った跡に建設されたものです。
碑文は、小田原城主大久保忠真(ただざね)の作で、藩士岡田左太夫光雄に書かせ天保7年(1836)9月17日建立しました。
徳川家康は、この戦役に豊臣方の先鋒として、約3万人の兵を率いて出陣し、兵を三方に分けて箱根を越えました。三島から宮城野を経て、明神岳を越え、久野諏訪原に出た軍と、鷹ノ巣城(箱根町)を陥れて湯坂越えした軍、そして足柄城(南足柄市)、新荘城(山北町)を陥れ、足柄越えした別の軍が合流し、小田原城の東方、今井(寿町4丁目)に布陣しました。
陣所は、当時、今井に住んでいた柳川和泉守泰久の宅地で、ここを本陣とし、北条氏が降伏して開城するまでの、およそ110日間滞留していたといわれます。陣地跡には、今も曲輪の土塁の一部が残っています。
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