建造物・曽我祐信宝篋印塔
曽我祐信宝篋印塔
市指定 昭和36年3月30日
所有
個人
所在
曽我谷津1159
形状
塔の総高220cm(基壇を除く)。基壇の上に蓮座、基礎、塔身、笠、相輪(塔の上部にある輪)の順で積み上げられたもので、鎌倉時代の関東における、基本的な様式を備えた屈指の大宝篋印塔です。
反花座
10数個の切石を敷いた基壇の上に置かれ、上部の蓮弁は複弁の反花で、側面の四方は輪郭を設けてあって、その中に格狭間(こうざま:壇の側面に彫りこんだ装飾)が刻まれています。
基礎
上端は二重の階段を設け、各側面は反花座と同様に輪郭で区分してあります。
塔身
創立当初のものか、後補のものか明らかでなく、四面ともに輪郭はありますが、梵字などは刻まれていません。
笠
上端四段、下端二段の階段が刻まれ、四隅の隅飾突起には輪郭がありません。
相輪
上半分が失われております。また、下部の請花は単弁です。
【概説】
この塔は、「祐信さんの供養塔」というのみで、造塔の意図、年時、造立者や石工名など一切不明です。造塔の目的は、死者往生を本願としたものと思われます。
鎌倉時代に造立された、神奈川県下でも屈指の宝篋印塔です。