古文書・細谷家文書 

44点 (ほそやけもんじょ)

浦触(口上、覚、廻状等の控帳)(明和3年)

浦触(口上、覚、廻状等の控帳)(明和3年)

市指定 平成4年11月2日
所在 小田原市立中央図書館
形状等 近世文書 16点
近代文書 28点

概説

細谷家文書は、江戸時代から明治時代の相模湾西部の漁業及び魚商の実態を伝えるもので占められます。
特に沖合から魚荷を水揚げする押送船(おしおくりぶね)の賃銭の取決めについて書かれた文書は、魚座(うおざ)と運送に当たる千度小路(せんどこうじ・現本町三丁目)の十艘と呼ばれる船主との間で基準を定めたことが知られる、貴重な資料です。

また明治時代では、新しい時代に対応するための魚市場の開設願いや、一漁師が漁師間の身分秩序から自立していく過程を示す文書も含まれます。

旧小田原宿内の千度小路・古新宿(こしんしく・現浜町四丁目)両町は、漁業の中心地でしたが、それを伝える資料は少ないです。これは、漁業と最も関係の深い魚商についても同様です。
その中で、旧本町と代官町(だいかんちょう・現本町四丁目)、千度小路の境に存在した魚座の組頭を務め、後には名主に昇格した細谷家の文書は、大変貴重なものといえます。

写真の資料は、小田原地方では数少ない浦触(うらぶれ)と呼ばれる書留めです。

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化財課 文化財係

電話番号:0465-33-1717

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