古文書・青木家文書(あおきけもんじょ) 4通

市指定 昭和51年3月3日
所在 板橋 個人宅
形状等 中世文書(「弘治三年北条家虎朱印状」ほか3通)

概説

青木家の先祖石切善左衛門は、戦国大名北条氏に仕えた石工で、同家は現在も石材業を営んでおり、その関係文書を所有する旧家です。

北条氏政の時代には北条氏全領国内の石切棟梁の地位を与えられるまでになり、諸城の修築などに活躍しました。
また北条氏滅亡後は徳川家康に見いだされ、江戸城の修築や御台場の構築など、江戸時代にもたびたび出役し、それらに関する多数の文書があります。
北条家虎朱印状(天正3年3月7日)

北条家虎朱印状(天正3年3月7日)

 画像提供:神奈川県立歴史博物館
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指定の文書は、その中の戦国時代の印判状で、弘治3年(1557)から天正3年(1575)にかけての虎朱印状3通および北条氏康が隠居後に用いた「武栄」印の朱印状1通です。
これらの文書により、石切善左衛門が北条氏の支配のもと次第にその存在を高めていったことを知ることができます。

石工(職人)は築城と密接不可分の関係にあり、青木家文書は小田原城等に関連する石工関係資料として、貴重な存在です。

※『 小田原市史 史料編 中世2小田原北条1』(1991)、『小田原市史 史料編 中世3小田原北条2』(1993)で読むことができます。

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文化部:文化財課

電話番号:0465-33-1717

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