古文書・平塚家文書

平塚家文書 290点(市指定 平成4年11月2日)
所有 個人
所在 小田原市立中央図書館
形状 近世文書211点、近代文書79点

概説

平塚家は、堀之内村の名主を勤めた家で、本文書には、同村の江戸時代の概況を知る史料がほぼ揃っています。小田原宿への助郷関係の文書は、同村ばかりでなく、小田原藩の助郷村75ヶ村の名主らが連名して、訴えたものが含まれ、重要です。

堀之内村は大久保忠隣が改易になったあと村の約半分が旗本室賀氏の知行地、続いて幕領となりました。その時に、平塚家は、室賀氏から諸役免許の特権を得ました。やがて大久保氏の知行地にまた戻ると、その時の特権を引き継ぎましたが、たびたび、小田原藩から諸役免許の由緒の問合わせがあったことが、本文書から分かります。

本文書には、小田原藩の藩主が稲葉氏から大久保氏へと交代があった時、事務引継ぎとして作成された「御引渡」の写しがあります。原本は、大久保氏の所蔵と見られ、藩士や領内の名主たちが何らかの機会に写したものが現在まで伝存されたものの一つであると思われます。

また、年貢割り付けの文書が残されており、稲葉氏以前のものと、以後のものが残されていて、両者の対比は、興味深いものとなっています。

さらに、稲葉氏時代以後、明治初年までの田地売買証文が多数残っているのも特色の一つです。

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文化部:文化財課

電話番号:0465-33-1717

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