古文書・北条氏文書(虎ノ朱印文書)天正9年

北条氏文書(虎ノ朱印文書)天正9年 1点(市指定 昭和44年1月14日)
所有 小田原市
所在 小田原市郷土文化館
形状 横108cm 縦30.8cm

概説

この文書は、天正9年(1581)7月24日付の虎の朱印判状で、池田総左衛門尉にあてられた軍役着到状です。

この着到状によれば、軍士には旗持、指物持や弓、鉄砲、槍を持つ者のほか、騎馬武者とその馬廻りなどがあり、それぞれ彼らの服装、装備も規定されています。つまり、この文書は北条氏が家臣に給与分に応じて、負担させた軍役の内容と量の一例を示すものです。

後文に「この着到状は御隠居様(北条氏政)から渡されたものであるから、移して送り遣わす。この内容に従って、常に心がけ、特に弓、鉄砲の用意をぬかりなく行い、小田原城の虎口(城の出入口)においていつも役立つように用意せよ。もし1人1騎でも不足があれば、着到の際に厳罰に処す」と伝えています。

北条氏政・氏直は天正7年(1579)以来、駿河に進入していた武田勝頼の軍勢と対決するため、三島方面でしばしば戦い、同9年の春にも出陣しているなど、急迫した情勢であったので、家臣に対して軍備の充実を指令したものです。

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化財課

電話番号:0465-33-1717

この情報についてのご意見・ご感想をお聞かせください!

このページの情報は分かりやすかったですか?

※システム上、いただいたご意見・ご感想に対する回答はできません。
回答が必要な内容に関しましては、お問い合わせ先の担当課まで直接お願いいたします。
※住所・電話番号等の個人情報については記入しないようお願いいたします。
※文字化けの原因となる、丸付き数字などの機種依存文字や半角カタカナは記入しないようお願いいたします。

ページトップ