古文書・宝泉寺文書 1通・1枚 (ほうせんじもんじょ)

市指定 昭和53年3月4日
所在 風祭918 宝泉寺
形状等 中世文書1通・1枚
宝泉寺寺領図

宝泉寺寺領図

宝泉寺寺領図裏書

宝泉寺寺領図裏書

概説

永禄山(えいろくざん)宝泉寺は、永禄元年(1558)北条時長(宝泉寺大年用公)によって創建された、臨済宗大徳寺派の古刹です。
なお北条時長については、近年の研究により伊勢宗瑞(北条早雲)の末子北条宗哲(ほうじょうそうてつ・幻庵)の嫡男で小机城主を務めた三郎と考えられるようになりました。

天正18年(1590)の小田原合戦の兵火にあって、寺と多くの寺宝は焼失してしまいましたが、指定の文書は難を免れました。
  • 「酉(永禄四年)三月十三日北条家虎朱印状」
北条氏が宝泉寺に与えた禁制で、寺における狼藉を禁じたものです。
同年にあった長尾景虎(ながおかげとら・上杉謙信)の小田原来攻と関係するものと考えられています。
  • 「宝泉寺寺領図・同裏書」〔写真〕
宝泉寺を中心とした寺領の範囲を示したもので、その境界や制札を立てる場所について、北条宗哲(幻庵)が定めた元亀3年(1572)卯月(4月)12日付の裏書きがあり、宝泉寺と北条宗哲(幻庵)との結びつきが分かります。

※『小田原市史    史料編    原始    古代    中世Ⅰ』(1995)、『小田原市史 史料編  中世Ⅱ小田原北条1』(1991)で読むことができます。

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化財課 文化財係

電話番号:0465-33-1717

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